12日に配信された『ファイナルファンタジーXVI』の体験版を一通りプレイしました!
体験版ではクライヴ青年期&少年期の『FFXVI』序盤のストーリーと召喚獣大戦を楽しめる「ストーリーモード」、そして召喚獣ガルーダ戦前のストーリーと召喚獣アクションを習得した状態でのバトルを楽しめる「召喚獣アクション トライアルモード」が収録されています。
続きが気になる…製品版が楽しみになるダークファンタジー
序盤から大人数で巻き起こる戦争とシヴァとタイタンの戦いを見ることが出来ます。
さすが、PS5と言わんばかりの大迫力ムービーが。今回はストーリーに力を入れているということで演出の惜しみなさはさすがでした。
そして、『FF』シリーズでは珍しいCERO:Dということで「これはFFなのか…?」と疑いたくなるほど血みどろなシーンが多いです。もうちょっといけばZにもなりえたかも。
正直最初の印象としてはダークな世界観の『スカイリム』とか洋ゲーRPGみを感じて『FF』っぽくはないと思いました。
そう思っただけでそれが悪いという意味ではないのですが、『FF』として受け入れられるか心配でしたね。クライヴ少年期の序盤は王道ファンタジーっぽいのですが、それも少年期終盤で一気に鬱展開になりますので…。
ゆえに、この先どうなるのかが非常に気になる。ストーリーの引き込み方は完璧でした。
完全に、新路線を目指した『FF』になってます。これが製品版で吉と出るか凶とでるのか…。
体験版クリア時点では「期待>不安」ですが、ちょっと不安もあるのも事実です。
アクションRPGとしては遊びやすさ優勢
『FF15』ではアクション要素強めでもRPGっぽさもあったのですが、本作から完全にアクション寄りのRPGとなりました。
操作感としては『デビルメイクライ5』に近いです。さすが、コンバットディレクターが元カプコンの鈴木 良太氏なだけはあります。(それゆえ、遠隔攻撃と近接攻撃のボタンがDMCとは逆なのが違和感…w)
個人的に『DMC5』は大好きなのでバトルシステムは好印象な反面、若干の物足りなさも感じました。
というのも、やはりRPG要素もあってか、アクションでも遊びやすさ重視の易しめな印象です。
『DMC5』みたいなアクションを想像していると出来ることがそんな多くないかも。
ただ、その反面RPGらしい派手な演出が盛り込まれているので技やコンボ繋げてというよりかは“魅せるアクション”を楽しめそうです。
ゴリゴリなアクション派は物足りなさを感じますが、RPG好きも食わず嫌いするのが勿体ないほど遊びやすく設計されているので、そこはやはりRPGファンへの配慮も感じます。
「おれカッケー!!」なアクションを簡単に繰り出せることができるので自分アクションゲームうまいかも!?と思えるそんな感じです。
ストーリーモードのクリア後に遊べる「召喚獣アクション トライアルモード」は「フェニックス」「ガルーダ」「タイタン」の能力が追加、そして敵に技を叩き込める「リミットブレイク」も体験でき、ここまでくると結構アクションとして楽しめます。
この3召喚獣の能力が完全に『DMC5』のネロとダンテの能力だったので『DMC』に思いを馳せながら楽しんでました(笑)
製品版でストーリー中盤あたりになったらアクションとしても結構楽しめそうな予感はしますね。
あと本作では『FF14』のようなAoE (エリアオブ エフェクト)が採用されているのですが、だいたい回避で何とかできるので、避ける醍醐味がそんななかったです。
回避が有能で、『FF14』みたいにそのエリアいたら確実にダメージ喰らう!ってわけではないので、逆に大げさなAoEはいらないんじゃ?と思ってしまいました。(ちなみに回避系サポートアクセサリ付けるとだいたい避けられるのでAoEがほとんど意味をなさなくなります。)
総評として、アクションとしてのイメージとしては「(DMC5>)KH≧FF16>FF15」といった感じで、楽しさは中の上くらいです。演出はとてもGOODですが、QTEシステム自体若干飽きがきているので、場合によっては鬱陶しいと思う人もいるかもです。
「フェニックスvsイフリート」召喚獣大戦は大迫力ではあるけど
本作の醍醐味でもある「召喚獣大戦」
体験版では「フェニックス vs イフリート」を楽しむことができますが、大迫力を謳ってたわりには案外普通だなって思っちゃいました。
『ゴッドオブウォー』とかお金かけてる洋ゲーと比べるとそう思っちゃうんですよね。それにこれを思えば『FF15』も相当頑張ってたと思います。リヴァイアサン戦とか特に。
ただこの拍子抜け感がするのは、期待値が高くなり過ぎたせいです。何も知らなければ「うぉーーっ!!」ってなってたかもしれません。
吉Pめっちゃ推してたのでこのままで終わるはずはない…。それにこれを判断するには体験版だけでは資料が少なすぎるので、やっぱり製品版に期待ですね。
個人的にすげーと思ったのは召喚獣よりも、ストーリーモード序盤の戦争シーンでした。あれだけの人がリアルタイムで動いていたと思うとすごすぎる。
※追記
ほとんどがリアルタイムムービーとのことですがロードのつなぎ目としてプリレンダムービーをはさむことがあるとのこと。ということで、この序盤の戦争シーンはリアルタイムとプリレンダの組み合わせとのことでした。
さすがにあんなワラワラ人動いてるのはさすがにリアルタイムじゃなかったか…。
ボス敵の堅さが気になる ※追記あり
製品版ではどうなってるのかわかりませんが、体験版での敵の堅さが気になりました。
中ボス格の敵が中々倒れてくれない上、ボス格のベネディクタに至ってはがやたら堅くて指が結構疲れたんですけどこれは本当に堅いのか衰えなのかどっちなのか…。
アクションサポートアクセサリは充実していますが、難易度がないためこの堅さに抗うすべがないです。
RPGではなくアクションRPGなのであんまり堅いと手が疲れる…この辺はもうちっと易しくしてもよくない?と思った部分ではありました。
※追記
これは技を駆使すればだいぶ削れるのだとか。一周しか遊んでいないため、技の充実さに気づいていないだけでした。自分がただ召喚獣パワーを使いこなせていないだけというオチです(^^;
逆に自分と同じことを思った方は色々と攻略法があるみたいなので、製品版が出るまで遊び倒すのもありですね。
気になる点はいくつかあるが体験版は概ね好印象
日本語リップシンクがない、全体的に暗い(明度の問題ではなく暗い場所が多い)、登場人物が全体的に地味といった部分も気になったのですが、個人的にダークに振り切ったファンタジー作品結構好きだしそれを国民的RPG『FF』で挑戦しようとしているのは好印象です。
アクションに振り切ったのはRPG特有の“仲間と戦う”感が結構薄れてしまっているのですが、製品版はそこを楽しさで埋めてくれることを期待しています。(仲間と一緒に戦ってこそのFF!と思う方はアクション寄りかつ仲間との連携がバトルの肝となる『FF7 リバース』をオススメします)
今回、『FF』史上初の試みが多いので不安な部分も多かったし、完全に不安が払拭されたわけでもないのですが、体験版を遊んで「買う」一択になりました。
発売日 | 2023年6月22日(木) |
対応機種 | PS5 |
価格 | ・通常版(パッケージ/DL) 9,900円(税込) ・デラックスエディション(パッケージ) 12,100円(税込) ・デジタルデラックスエディション(DL) 12,100円(税込) |
ジャンル | アクションRPG |
プレイ人数 | 1人 |
CERO | D |
『FF零式』や『SoP FFO』みたいなダーク寄りな『FF』を楽しみたい人は確実に楽しめるはず!個人的にも不安な部分はありつつも体験版遊んで期待値がぐんと上がりました。
まぁ、超大作なのになぜか受け入れられなかった『FORSPOKEN』みたいな結果にはならないでしょう…(^^;