2014年にPS4のローンチタイトルとして発売された『龍が如く 維新!』のフルリメイク作『龍が如く 維新!極』を始めました!
『龍が如く』シリーズのリメイクシリーズ「極」が、スピンオフ作品の『龍が如く 維新!』にも登場。
グラフィックは従来のドラゴンエンジンではなく「Unreal Engine」によって生まれ変わり、『初代』~『5』に加え、『0』『6』『7』のキャラクターを含めた、一部キャラクターモデルの一新、新システム追加など改良を加えています。
今までの現代を描いてきたシリーズとは違い、今回は「新撰組」が活躍する幕末の京を舞台とし、桐生 一馬が演じる(?)坂本 龍馬と斎藤 一(はじめ)が同一人物という奇抜でユニークなIFストーリーが展開する歴史をモチーフとした作品です。
「はじめました」報告をするタイミングを窺ってたらいつの間にか物語の中盤まで差し掛かっちゃいました。
2014年の原作もクリアしましたが、9年ぶり、一部キャラクターを新キャスト、「Unreal Engine」によるグラフィックというのもあり、心機一転でプレイさせてもらってます。
グラフィックの一新で堂島“最恐”三幹部も復活
『龍が如く7』や『龍が如く 極2』で使われていた「ドラゴンエンジン」ではなく、本作では新たに「Unreal Engine」を採用し、グラフィックを一新しています。
「Unreal Engine」を採用した理由については、光の表現がドラゴンエンジンよりも優れているからだそうで、実際に見比べてみると、原作とは全く違うことがわかります。
こうして見ると、朝の窓から差し込む光や夜に輝く灯りなどがよりリアルになり、朝はより朝らしく、夜はより夜らしくと、光の表現が格段に上がっていることがわかります。
また、グラフィックの一新に伴い、キャラクターモデルも作り直されている他、一部キャストについては原作の『龍が如く 維新!』以降に発売された『0』~『7』のキャラクターに変更されています。(サブストーリーも一部キャラクターが変更されています。)
原作をクリア済みのプレイヤーも、違った感覚でもう一度『維新!』を楽しむことができます。
誰もが嬉ぶのは『龍が如く0』の堂島組三幹部役だった小沢 仁志さん(久瀬 大作)、竹内 力さん(阿波野 大樹)、中野 英雄さん(渋澤 啓司)が復活したことですね。
あのインパクト強すぎの3人はストーリーの都合上『龍が如く0』でしか見られないと思っていたのですが、役回りは違えどまさかこんな形で復活するとは…。
ただグラフィックが綺麗になっただけでは終わらないところも、リメイクだけでは飽きさせない要素になってて良かったです。
また、原作とは違うことで、原作と極の違いを楽しめるのも良い点ですね。原作の方でも『極』とは違う豪華俳優陣が参加しているので、原作未プレイの方はどちらも楽しむというのアリだと思います。
スピンオフとは思えないストーリーの濃厚さ
スピンオフ作品でもシリーズに引け劣らない人気を誇っていたのは、ストーリー、設定の面白さもあったでしょう。
「新撰組」については、ドラマや映画といった多くの作品で語られてきましたが、坂本 龍馬 = 斎藤 一 という相反する2人が同一人物という設定が、より物語の面白さを引き立てた要素だったと思います。
そして、キャラクターについても、名前は違えど『龍が如く』シリーズのキャラクターに沿った見た目や性格をしているので、シリーズをプレイしていれば、より面白く感じることができます。
逆に、シリーズのあのキャラクターをこんな扱い方するの…?という違った方面も含まれていたりするので、それもまたキャラクターを楽しめる要素でもありますね。
原作が発売された2014年にプレイ済みですが、元が面白いのでストーリーに変更なくとも久しぶりにプレイして改めて引き込まれるストーリーだなぁとしみじみ感じています。
初の歴史スピンオフ作品となる『龍が如く 見参!』も面白かったので是非とも極化してほしい…。
今までの『極』とは違う
グラフィックの一新の他、「バトルダンジョンに新ボス」「敵キャラクターの大技追加」「隊士能力を本編バトルでも使用可」「サブストーリーの追加」「フォトモードの追加」などの追加要素はありますが、バトルに関しては、原作 → 極 ほどの変更はありません。
どちらと言えば『龍が如く 0』『龍が如く 極』に近い一対一メインバトルで、一対多数メインの『龍が如く6』『龍が如く 極2』のようなバトルスタイルではないです。
追加要素はありますが、『極』らしい刀アクションの無双バトルを楽しんでみたかったなぁと思いました。
まぁそれを出来るのが「乱舞」スタイルなのですが、あまり強くなくて正直使ってないです…。(格闘も同じく)
「一刀」「銃」が強すぎてどうしても一対一のバトルになってしまいます。もうちょっと“刀の強さ”というものを体感したかったので、バトルに関しては今までの『極』くらいの変更は欲しかったところでした。
フルリメイクよりも「リマスター」に近い
正直な感想を言うと、「フルリメイク」というよりも「リマスター」に近い感覚です。
今までの 原作 → 極 くらいの進化を求めているとちょっと肩透かしくらってしまいます。
なぜなら、このくらいのリメイクは、リマスターとして『CCFF7 R』がやってしまっているからですね…。
『The Last of Us Part I』も『維新!極』 に近いフルリメイク作ですが、今までの『極』の進化っぷりを見ているとリマスターと思ってしまうのもしょうがないかと。
『極』ではなく、普通に半リメイクのリマスターとして発売していたら絶賛していたのですが、フルリメイクとしての『極』とタイトルに付いてしまっているため、プレイした当初の感想としては「“極”という割には正直そんな変わってる気がしない…」という印象でした。
原作と見比べてみると変わっている点には多く気づかされるのですが、比較しなければ気付かないことも多いです。
先ほどの通り、せめてバトルシステムが一新されてたらなぁというのが正直な感想です。
元が良作なのでゲームとしての面白さは保証するのですが、フルリメイク『極』として言うと残念な部分ではありました。
とはいってもまだ中盤あたりなので、クリアした頃にこのモヤモヤがぶっ飛んでくれくらいの何かがあればと願っています。
スピンオフ作品の中でも圧倒的面白さを誇っていた『維新!』
スピンオフだからと『極』化はされないものと思っていたのでまたプレイする機会が出来てとても嬉しい!『極』としての不満点はありますが、久しぶりにプレイして楽しんではいます。
それにしても峯 義孝の復活に加え、今作で堂島三幹部も復活したことはかなり嬉しい!初めて海外展開される『維新!』なので、海外でも人気のこの三幹部がいるのは中々強いですわな…色んな意味で…。