先日の「バイオハザード・ショーケース」にて最新のゲームプレイ映像と2ndトレーラーが発表された『バイオハザード RE:4』。
今回は、公開されたゲームプレイ映像とトレーラーから、原作版とリメイク版の比較をしていきたい思います。
恐怖体験は原作を越える…!?
原作の冒頭のシーンは、『RE:4』では夜の不気味な森のシーンから始まります。
ホラーよりもアクション面が目立った原作とは違い、表現力が格段に上がったことで、原作よりもさらにホラー要素を強くしているようです。
おそらく1番最初に村人(ガナード)に出会う民家のシーンなのですが、『4』というよりも『7』や『ヴィレッジ』に近い雰囲気を持っています。
そして探索後、首をあり得ない角度に曲げた村人が襲い掛かってきます。怖すぎ…。
村人がこの状態から初登場するとは思えないので、おそらく一度普通の状態の村人を倒した後のシーンなんでしょうね。
ここだけかもしれませんが、原作では倒せば復活することはなかったガナードだったのですが、本作では復活するのかもしれません。
リメイク版『1』のクリムゾンヘッドのような、油断してると二段構えでビックリさせてくる存在となるかも…。
ゲームプレイ映像とトレーラーを全体的に見ても、ホラー要素が増していますよね。ちょっと『バイオザード 3.5』の頃の雰囲気も感じます。
『RE:4』も『RE:2』のようにホラー要素を格段に上げたものになりそうです。
なにせ、カプコンは『7』~『ヴィレッジ』の今までCEROが「D指定」と「Z指定」の2本分を用意してきたのですが、本作からZ指定のみとなりそうなんですよ。(今後D指定版の発売があるかもしれませんが)
それだけリソースをホラーに注いでいると思われるので、『RE:4』のホラー要素は期待できそうです…!
アクション
『RE:4』で重要な新アクション「ナイフパリィ」さらにナイフで「追い打ち」も可能に
原作でもそうでしたが、『RE:4』で「ナイフ」はかなり重要視されそうです。
なにせ、あの一撃死だったチェーンソー攻撃を退くことができるようになったんですから…!
さっそく注目されている新アクション「ナイフパリィ」。
敵に攻撃される瞬間を狙ってナイフで反撃できるようになります。
さらに、ナイフパリィ後は体術でも反撃できるようで、弾薬や回復薬などの資源が限られてる中で、このアクションは非常に重要になりそうです。
ちなみに、『RE:4』では体術の名称は「メレー」となっており、メレー=近接攻撃を意味するようです。
これはどの攻撃にも有効っぽいようで、飛び道具なんかにも反撃できるようです。
そして、倒れた敵にナイフで止めをさす「追い打ち」もできるようになります。
原作では倒れた敵に対しては、ナイフを振り続ける必要があったのですが、これが一撃で出来るようになります。
これらを見ても『RE:4』はナイフで出来ることがとても多くなりましたね。
その代わりに、ナイフに「耐久値」が備わるようになりました。耐久値がなくなれば、ナイフが壊れる、反撃できないなどの制約がありそうです。
「耐久値」は回復させるだけなのか、『RE:2』のようにナイフの替えがあるのかはまだわかりませんが、無限に反撃できるわけではないのもサバイバルなポイントですね。
ナイフは原作でもだいぶ使いやすさが増していましたが、『RE:4』ではそれ以上に頼りになる存在となりそうです。
新アクションには「しゃがみ移動」
ステルス要素があるのか、『RE』シリーズでは初の「しゃがみ移動」が可能になります。
これだけナイフが重要視されているので、敵に見つからずに背後に忍び寄れば一撃で仕留めるなんてこともできそうです。
一部のアクションはシームレスに
原作では、屋根から飛び降りるときは一度屋根の淵に立ってコマンドを押さなければならなかったのですが、『RE:4』では走りからそのまま流れるように飛び降りることができます。
これが可能となると、柵を飛び越えたりするのもコマンド押す必要がなくなり(もしくはボタンを押しっぱなし?)、移動がストレスなく、よりシームレスになりそうです。
十字キーの武器切り替えは2個ずつに
ゲームプレイ映像で一瞬映った十字キーによる武器の切り替えは、よく見ると、各ボタンに枠が2つずつ割り振られています。
これによって、瞬時に切り替えられる武器は4つから8つに増えるようですね。
最初からこうなのか、ホルスターのようなアイテムを手に入れてこうなるのかは謎です。
原作ではいちいちアタッシュケースを開かないといけなかったので武器に関しては原作と比べると相当扱いやすくなりそうです。
「アタッシェケース」はほぼ変更なし?
こちらも一瞬映ったアイテム収納の「アタッシェケース」。
こちらは、あまり原作と変わらなさそう…?
違いといえば、原作ではなかった「ナイフ」が収納されていることですね。やはりナイフもアイテム化となりそうです。
この画像だとスペースが小さいですが、原作同様に拡張は可能のようです。
「アタッシェケース」は、並べ替えないといけない面倒さもありますが、“自分好みに収納する楽しさ”もあるのであえて変更なかったのかも。
※アタッシュケースではなくアタッシェケースでしたので修正しました。
「弾薬作成」「ハーブ調合」もクラフトに
弾薬やハーブの調合もクラフト画面で一瞬で出来るようです。
原作ではクラフト要素はなく、弾薬は拾うだけ、ハーブは自分で組み合わせていましたが、これが一瞬でできるようになるので便利そうですね。
画面下には「マテリアル」=物資、素材の覧があるので、収集するアイテムは増えそうです。アタッシュケース整理好きにはたまらないですね(?)
武器商人
『RE:4』でも「武器商人」は健在!
姿は原作とほぼ一緒ですが、肝心の商売にはちょっと変化も。
新武器の追加あり?
ゲームプレイ映像で一瞬映ったこの「ボルトスロアー」は本作から導入された新武器となります。
ただ内容をよく読んでみると原作にあった「マインスロアー」と似たものになりそうです。(名前からしてそんな気がする)
違いと言えば、時限式ではなく感知式であることと、発射したマインボルト(弾薬)を回収できることですかね。
「ナイフ」も強化可能に
「ナイフ」も改造対象となりました。
威力を上げたり、耐久度を上げる硬化が出来るようになる他、耐久値を回復させる修理もここで出来るようになります。
“威力をや耐久度を上げられる” “修理できる” ということはナイフは使い捨てずに使い続けることができるのかも?
ただアタッシュケースにあったようにナイフがアイテム化しているので、その辺がよくわかんないですね。
拾えるとしてもこの改造は “そのナイフだけ” か “ナイフ全般におよぶ” のかも気になります。
「宝石」は売るものから交換するものに?
原作の換金アイテム「スピネル」らしきものは、本作から交換アイテムとなるようです。
個数によって、宝の地図やハーブ、武器のパニッシャーと交換できる他、イエローダイヤモンドという宝石を宝石で交換するということも。
売却の覧はあるので、スピネルは交換アイテム、イエローダイヤモンドは換金アイテムとか違いがあるのかも?
原作の青コイン要素はこちらに移行されてるかもしれません。
(ところでゲームプレイ映像でモザイクがかけられてる下部の文章が気になりますね。)
キャラクター
ここからは、今回で登場が明らかになったキャラクターについてです。
原作版のディレクターとシナリオを務め、バイオハザードの生みの親でもある三上 真司氏によると、原作『4』のストーリーは3週間ほどで書き上げられたものであったため、『RE』シリーズでみられる原作にはない要素を取り入れ、ストーリーに深みを持たせることに関しては賛同しているようです。
よって、『RE:4』ではシリーズの流れを汲んだりや原作では無理のあった設定などを改変し、ストーリーに整合性を持たせるために、原作とは少し違ったキャラクター設定になる可能性は高いです。
アシュリー・グラハム
グラハム大統領の娘であり護衛対象の「アシュリー・グラハム」
フェイスモデルはエラ・フレイヤさんということで一躍話題になりました。
設定上20歳ということで原作よりも大人びた印象に。
原作ではどんな攻撃でもレオンの攻撃を受けたら一撃死となってゲームオーバーでしたが、『RE:4』ではどうなるんでしょう。
このくらいリアルなグラフィックだとレオンの後ろにずっとくっついているのも違和感ありそうなのでそこら辺も変えていきそうですね。
イングリッド・ハニガン
レオンのサポート役の「イングリッド・ハニガン」
原作ではレオンの通信画面上にしか姿を現さなかったのですが、『RE:4』では、彼女にフィーチャーしたシーンもあるようです。
メガネを取った姿はエンディングのお楽しみ?
ルイス・セラ
元警官のハンサムなプーを自称する教団の元でプラーガの研究をしていたラテン系の科学者「ルイス・セラ」
元警官ってのも元研究員ってのも性格的に違和感あったので1番キャラ設定が改変されてそうな人物ですね。
ただの“ラテン系のプー”だったらこっちの方がぽいかも。
(籠城戦で攻撃を5回当てると反撃してくるアレは『RE:4』でもあるのかな…?)
エイダ・ウォン
『RE:2』でも登場した「エイダ・ウォン」
フェイスモデルは『RE:2』から続投のようですが、原作のチャイナドレスではなくなっている様子。(人気だった原作の衣装ですが潜入任務にあの衣装はないもんな…)
原作では影ながらレオンのサポートをしていましたが、『RE:4』ではどんな立ち回りを見せてくれるんでしょう。
アシュリーの寄生状態についてレオンに警告している場面があるので、原作よりもレオンに関わってくる場面が多くなるかも?
オズムンド・サドラー
ロス・イルミナドス教団のトップ「オズムンド・サドラー」
素顔はまだ非公開です。プラーガによって絶大な力と権力を手に入れた背景にはアンブレラが関わっていたとかあるのかなと思っていたら本当にただの教祖だったので『RE:4』ではキャラ設定にもっと深みを持たせてほしいです。
ビトレス・メンデス
村の村長「ビトレス・メンデス」
今作ではおしゃれハット被ってタイラントっぽいので、『RE:2』のタイラントみたいな役になってたらちょっと面白そうですね。
ラモン・サラザール
古城の主「ラモン・サラザール」
原作よりも“貴族おじさん”みが増してますね。
彼もただの操られの城の当主だったので、もっとキャラ設定を掘り下げて欲しいところ。
まだ公式発表はありませんが、「ジャック・クラウザー」と「アルバート・ウェスカー」も重要人物なので登場する可能性は大です。
ウェスカーについては、噂で『5』『ダークサイドクロニクルズ』で声優を務めていたD.C.ダグラス氏がコンセプトアートを流出させてしまったという騒動があり、そのコンセプトアートには原作と違いスーツベストを羽織ったウェスカーの姿が描かれていて、本編にも登場するなんて話もありましたが、真偽はまだ謎のままです。
クリーチャー「エルヒガンテ」「デルラゴ」「ベルデューゴ」
巨人「エルヒガンテ」
原作ではレオンの方が超人すぎたので何とか勝てた存在ですが、『RE:4』ではどんな戦いになるんでしょう…。
オオサンショウオが巨大化した湖の主「デルラゴ」
口の中の歯が無数に増えて原作よりもおぞましくなっていますね。
レオンがボートで遭遇するということはあの設定に無理があった無限突き大会が開催されるのか…!?
サラザールの背後にいるのは「ヴェルデューゴ」で間違いないでしょう。
原作では素早い移動と不意打ち、底が見えない体力でだいぶ苦戦させられましたが、『RE:4』ではどうなるんでしょうか。
そしてクリーチャー枠でかかせないのが「リヘナラドール」。原作でも不気味で怖くて圧倒的存在感を放っていましたが、ホラー要素が増した『RE:4』ではさらに恐怖感の増したクリーチャーへと進化させてそう…。
ストーリー
「2ndトレーラー」で原作との細かな違いがいくつか見えてきましたが、気になったのはアシュリーの寄生状態が深刻な状態であるということ。
エイダの「あの子は手遅れよ 置いて帰りなさい」というセリフはおそらくアシュリーのことでしょう。
原作では血を吐いてしまうのはプラーガが孵化したために起こる症状でしたが、『RE:4』ではより深刻な状態な意味を指すのでしょうか?
また、原作ではアシュリーのプラーガはまだ幼体であったためにラストで寄生虫の除去に成功していたのですが、よりプラーガの成長が進んでいるのであれば、『RE:4』ではどうやって除去するんでしょう…。
「プラーガ」に関しても、謎な部分が増えたので、『RE:4』では新たな生物兵器としてもっと掘り下げられていそうですね。
原作との比較動画
やっぱりゲーム映像やトレーラーを見ると、当時のワクワク感も蘇ってきて楽しみっすゎ…!
当時の『バイオハザード4』は完成されたアクションゲームとして絶大な人気を誇っていましたが、あれから18年経ち、リメイク版『RE:4』もまた、現代のアクションゲームの完成系になってくれるんでしょうか…!
※画像は公式トレーラー、および公式ゲームプレイ映像をキャプチャーしたものです。