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原作にはなかった“隠された設定”なるものが追加されたことにより、謎の多き人物の一人となった「エアリス」。
今回は、そのエアリスにテーマを絞って色々と考察してみようと思います。
原作(FF7)のエアリスについて
「FF7 リメイク」のエアリスの前に、原作の「FF7」のエアリスはどうなるのか?というところからお話しします。
エアリスはミッドガルで花売りをしており、そこでクラウドと出会います。
後にスラムの教会に落ちてきたクラウドと再会し、ボディーガードを依頼。
道中、コルネオから七番街プレート崩落の情報を聞き出し、クラウドと共に七番街支柱へ向かう。
そこでティファにマリンを守るよう頼まれ、クラウド達と別れます。
その隙に古代種であることを理由にタークスに拉致され、神羅ビルへ連れていかれてしまいます。
宝条の実験に巻き込まれそうになるところをクラウド達に助けられ、ミッドガルを脱出します。
展開に多少の違いはあれど、ここまではリメイクとほぼ同じ展開となっています。問題はこの後。
クラウド達と共にセフィロスを追い、シドやケット・シーに出会ったり(原作では隠しキャラであるヴィンセント、ユフィにも出会ったり)しながら、セフィロスが狙う「黒マテリア(星が危険に晒されるほどの威力を持つメテオを発動させるマテリア)」が眠る古代種の神殿へと向かいます。
無事、黒マテリアを手に入れたクラウド達ですが、そこにセフィロスが現れたことでクラウドが操られ、セフィロスに黒マテリアを手渡してしまいます。
精神崩壊を起こしたクラウドは、そこでエアリスを殴打してしまい、エアリスはクラウド達の前から姿を消します。
エアリスは、メテオの唯一の対抗手段「ホーリー」を発動させるため、単身で「忘らるる都」へと向かいます。
ホーリーを発動させようとしているところを、セフィロス(ジェノバ)に狙われ、命を落とします。
以降は、ライフストリームからクラウドを導き、続編であるアドベントチルドレン(AC)でもライフストリームから呼びかけているような場面がありました。
原作と異なる点は?(謎の未来予知について)
原作と大きく異なる点は「未来を予知」している箇所があるということです。
その箇所はクラウドと初めて出会った時点からあります。そのシーンをまとめました。
・クラウドと初めて出会うシーン
やはり何度見ても違和感を覚えるこの別れ際のシーン。
“「やっぱり」「いっかい」解散”という言葉は、突然フィーラーが現れたとしても不自然すぎる言葉です。
「やっぱり」から察するに、クラウドともっと一緒にいようとしていたことがわかります。(結果、それがフィーラーを呼び出す原因となってしまった。)
「いっかい」というものおかしいです。この時点でまた再会するなんて思いもしないはず。(しかも伍番街スラムの教会に降ってくるなんて衝撃的な再会になるし)
最後の「またね」というセリフも後の再会を確信した発言にも捉えられます。
・伍番街スラムの教会にて
この時点では名前しか教えていないのに、勘が当たるという理由で「ソルジャー」「なんでも屋」ということを当てるエアリス。
服装や装備から、ある程度「ソルジャー」だという推測はできても「なんでも屋」ということまではわからないはず。
「あなた〇〇会社の〇〇部署に勤めてますよね!私、勘が当たるんです!」なんて言われたら怖くないですか。
・伍番街スラムにて
子供たちの背を過去のティファに重ね、「ティファ…」と発言したところにて。
これだけで「恋人?」と聞くのはエアリスならありそうっちゃありそうですが、どこか違和感を感じました。
セフィロスとは面識がないはずなのに、生きているかもしれないと聞いた時の意味深な様子。
一般人なら英雄セフィロスと称えられる存在なので、ニブルヘイムの事件を知らない人がこの反応をするのには違和感を感じます。
花に話しかけるシーン。「でも 何か 足りない あと一歩 届かない」「そして あきらめちゃうの」
花が語りかけてくれるのを聞き取りたいだけのセリフにしては重すぎるというか、花だけでじゃなく、まるで自分がしてきたことと重ねているようなセリフに聞こえます。
ここで突然クラウドが涙を流します。
この理由については正直謎すぎるのですが、クラウドが涙を流す可能性があるとしたら、やはりエアリスが死んでしまうシーンと重ねてしまったということ。クラウドにも断片的に末来が視える傾向があるようなのです。
しかし、このタイミングで流す理由については不明。
・七番街プレート落下を知った後
コルネオからプレート落下の話を聞いたあと、二人を急かす発言が多くなります。
これはこの時点で、プレートは確実に崩落することを知っているからであるということは後に説明します。
・七番街支柱にて
ここは、どう考えても末来を視ているとしか思えない「マリンが待ってる でしょ?」という発言。
「マリン」という名前は、ティファが列車墓場でマリンの幻影を見た時に発していますが、セブンスヘブンの名を聞いただけで、しかもそこにマリンがいると確信しています。
ティファも少し驚いた表情をします。
避難誘導はしても、エアリスの性格ならプレート落下はクラウド達が食い止めてくれる!と言いそうなもんです。
しかし、ウェッジやマーレに対してプレートが落ちる前提で話しています。
・セブンスヘブンにて
セブンスヘブンでマリンを保護した際、マリンがエアリスから何かを感じ取ります。そして後退り。
これを「シーっ」というようなしぐさで口止め。
この時、マリンが何を視たかについては不明。しかし、後にバレットに言いかける場面はあります。
「あのお姉ちゃんね」というセリフから、エアリスについての何かを読み取ったようです。
それを秘密にしてほしいエアリスやマリンの様子から、エアリスは死んでしまうこと(直接的な死の場面でなくても、後に消えてしまうこと)を読み取ってしまったのではないでしょうか。
それが、セブンスヘブンでの「読み取った(死ぬこと)→後退り(死ぬことに若干引いている?)→抱きつく(かわいそう)」という流れになったのでは、と思っています。
ここで疑問なのが、「なぜマリンはこの“何か”を読み取れたのか」ということです。
クラウドはジェノバ細胞により、エアリスの記憶に干渉してしまう可能性は十分にあるのですが、マリンは一般人です。もしかしたら、原作のホーリーやACでエアリスの気配を感じ取れた理由がリメイクで判明するかもしれません。
・神羅ビルへ拉致された後
レッドXIIIとフィーラーの知識(だけではない?)を共有したシーン。
この知識の共有は原作にはないシーンであり、レッドXIII(の種族)にしかできないものか、マリンと同じような現象なのかは不明です。
本当の敵=セフィロスのことを指していると思われますが、セフィロスとはっきり言わないのが引っ掛かります。(一応、フィーラー最終決戦前に、星の本当の敵はセフィロスと言っている。)
フィーラーを危惧して濁したのか、もしかしたらセフィロスとは別の敵が…?
「フィーラーが触れるたび わたしのカケラが 落ちていく」
この発言の真意はわかりませんが、運命の番人であるフィーラーから妨害を受けることで未来を変えようとするエアリスに悪い影響が起きている?
「黄色い花が 道しるべだったんだ」
黄色い花の花言葉は“再会”であるように、過去を辿るにはこの花がキーになる?
もしくは、ザックス生存ルートがあるように、黄色い花が各世界線を繋ぐ架け橋のようなもの?
どちらにしろ、この言葉の意味は現時点で全くわかりません。
ジェノバの前でセフィロスに遭遇した後、クラウドと合流するところです。
セフィロスの影響を受けたクラウドを心配するティファに「それよりティファは?」と言うところ。
これはニブルヘイムの事件を思っての発言なのではないかと思います。(二人はこの時点よりも前に出会っているので今更心配するのもおかしい)
もちろんエアリスはニブルヘイムで起きたことは知らないはず。
この後、ティファは「平気だよ」と言いますが、言葉の前に“えっ?”といったような反応をします。
ジェノバついてある程度知っていておかしくはないのですが、リメイク版では何か知ってそうな言いぶりです。
そして、ミッドガル脱出の最終局面である「運命の特異点」のシーン。
セフィロスが登場し、クラウドを誘うように開かれた黒い壁(運命の分岐点)についても何か知っているようで、壁の向こうにクラウドが進もうとしていることに一度、迷いを見せます。
その後、その運命の分かれ道である黒い壁を魔法のようなもので白い壁に変えるエアリス。
この行為が何を意味するのかもよくわかりませんが、セフィロスが思い描く運命の流れを変えたのではないかと考えています。
その後のセリフで「未来は白紙だ」とも言っているので、運命を変えることに迷いを見せつつも、白紙の未来に希望を持ち、フィーラーとセフィロスを倒したのではないでしょうか。
考察1でも言ったように、エアリスは自分が死ぬから(もしくは大切な人を死なせないため)といって運命を捻じ曲げるような行為はしないと思います。
星の未来が思わぬ悪い方へ(おそらくセフィロスが要因)変わろうとしているのを防ぎたかったのではないかと思います。
タイムリープ説
ここまで来ると“なぜそのようなことができるのか” “なぜ未来がわかるのか”ということになるのですが、今のところタイムリープ説が一番唱えられているようです。
そのタイムリープの一片を感じられるシーンがチャプター14にある「決意イベント」です。
このシーンだけは、「未来のエアリスからのメッセージ」のように感じます。
結果として、クラウドの夢だったとして片付けらていますが、夢にしても、現時点の拉致されているエアリスからのメッセージとしても不自然な箇所が多いです。
そして最後の別れのシーンはまるでライフストリームに還るような表現になっています。
“自分が死ぬとわかっている”のなら色々と辻褄が合います。
「タイムリープ=時間跳躍」ということで、「未来のエアリスが過去に戻ってきた」「死んでしまったエアリスが思念体になって過去に戻ってきた」などという説がありますが、このような行為は、エアリスというよりもセフィロスがしているような気がするんです。
エアリスは、「FF7 リメイク」の世界にしかいない存在としつつも、セフィロスが引き起こすであろう原作には起きない星の危機を感じ「未来、もしくは他の世界線(ザックス生存ルートのような)に干渉できるようになったのではないか」と考えています。
この末来に干渉する能力が、古代種の力だとするとリメイクオリジナルの設定ということになります。
もともと古代種には星と対話できる力があるとされていますが、もしかしたらこの力よって運命が変わるほどの星の危機を感じたのかもしれません。
なので、タイムリープはしているでしょうが、ただ単に“末来が視える”といった言葉だけでは片付けられない“何か”があるのだと思います。
テーマソング「Hollow」の歌詞に含まれるヒント
「Hollow」は、作曲を植松伸夫氏、歌手をSurvive Said The Prophetの「Yosh」さんが担当する、「FF7 リメイク」のテーマソングです。そして、このテーマソングの歌詞は原作からシナリオを担当している野島一成氏が書いたものなのです。
この「Hollow」の歌詞は、ディレクターである野村哲也氏から“雨の中佇む”“クラウド視点”というキーワードをもらい、“何か大切なものをなくしてしまった男の歌”イメージして書いた歌詞です。
“クラウド視点”という点を踏まえ、改めて歌詞を読んでみると、「エアリスに向けたクラウドの後悔の気持ち」を歌詞にしたように捉えることもできます。
歌詞は全て英語ですが、スタッフロール中では和訳された歌詞が表示されています。
上記のキーワードを踏まえ、気になるところをピックアップすると、ラストのサビの部分である
「もう一度 頼むよ 笑顔を 見せて
もう一度 今度こそ 涙の跡に 気づいてみせる」
からの
「あぁ わかるよ
あなたは いない」
という部分です。
これはリメイク時のクラウドの気持ちというより、エアリスが死んでしまった後のクラウドのすべてをやり直したい気持ちのように思えませんか?
これが、なぜ分作であるリメイク一作目の歌詞になっているのか?と考えると、
このリメイク版で、エアリスが死ぬ運命を変わるのではないでしょうか。
もちろん、未来がすべて視えるわけではないクラウドが歌詞のようなことを思うのは不自然なので、
運命の流れが変わった「FF7 リメイク」の世界線へ向けた「原作」クラウドからのメッセージであるとすると、ちょっと面白くなってきますね。
エアリスに関しては考えれば考えるほど謎が増えてしまうので、エアリスについての考察はここで終わりたいと思います。
正直、ここまで考察しといて続編やってみたら考察で言ってたこと全然違うじゃん!なんてこともありそうで怖い…。
「The Unknown Journey Will Continue」…これからのリメイクは、予測できない展開へと向かっていくのかもしれませんね!