スピンオフ作品『龍が如く 維新!』のフルリメイク作『龍が如く 維新!極』をクリアしました!
とっくの前にクリアしていましたのですが、報告がだいぶ遅れてしまいました(^^;
原作『龍が如く 維新!』は、『龍が如く』シリーズとは一線を画す幕末を舞台としたスピンオフ作品でありながら、坂本 龍馬暗殺に関与されているという新撰組とその暗殺される本人が「坂本 龍馬=斎藤 一(はじめ)」つまり同一人物であるという何とも気になるIF設定を盛り込んだ、シリーズには引け劣らない壮大なストーリーが展開される作品であり、過去作のキャラクターも幕末に合わせた別設定として登場する人気のスピンオフ作品です。
そして『龍が如く 維新!極』は、そのフルリメイク作。「Unreal Engine」による新たに作り直されたグラフィックや一部キャラクターの一新など、原作に手が加えられたものになります。
対応機種 | PS5 / PS4 / Xbox Series X|S / Xbox One / PC |
プレイ人数 | 1人 |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
CERO | D |
『龍が如く』×「時代劇」の組み合わせはお見事
江戸幕府時代の『龍が如く 見参!』でも、「時代劇」との融合を見事に果たしていましたが、『維新』はそれを超えるくらい『龍が如く』の世界観によくなじむんですよね、何でかな…。
姿かたちは同じでも『龍が如く』とは違う人物、だけどキャラクター性はそのまんま『龍が如く』のままなので、キャラクターについても全く違和感ないまま最後まで楽しめると思います。
現実よりな世界観でありながら、大砲の玉ぶった切ったり時代に沿わないカラクリ城があったりとお馴染みのぶっとんだ部分もあり、その辺もしっかりと『龍が如く』から引き継いでいます。
現代の極道社会の話とは全く違う幕末のお話でもちゃんと『龍が如く』なのはすごいところ。
新規プレイヤーも楽しめるしシリーズファンはキャラクター性を理解しているのでもっと楽しめるという素晴らしいゲーム。
しかも、スピンオフ作品ながら全体のボリュームは本編に負けないほどのクオリティ。『龍が如く』『ジャッジメント』そして『維新!』と3本柱にしてもいいじゃないかなってほどです。
ただ『維新!』でしっかり完結するので、次の時代劇ものはあるんでしょうか…。『維新!』から逆に遡って今度は、織田信長が生きていた安土桃山時代の戦国の世を舞台にした『龍が如く』がきたらアツいですね…!
原作プレイヤーも楽しめる新キャスト
やはり、あのインパクト大の『龍が如く0』の堂島三幹部のが復活するとなった時はファンは嬉しかったのではないでしょうか…!
シリーズ最新作での再登場は難しい『0』『6』『7』のキャラクターが登場するので、原作をプレイした人でも新たな気持ちでストーリーを楽しめます。(でも、峯 義孝、郷田 龍司、柏木 修などの人気キャラクターはちゃんと続投しているのはそこは安心…)
ただ、原作のキャストの良さもありますので、どちらが良いというのはないかも。
船越 英一郎さん演じる近藤 勇、高橋 克典さん演じる武市 半平太もとても良かったので、クリアして改めてどちらも遊んでみるというのもアリな気がしてきました。
『極』としての不満点も…
やはり、『極』という名を冠するわりには…というのが正直な感想です。
『龍が如く2』 → 『龍が如く 極2』くらいのリメイクを期待していると正直「う~ん…」となってしまいました。
確かにグラフィック、サブストーリー、フォトモード等の追加要素などリメイクはされているのですが、ここ変えましたと言われないと気付かないようなものが多い印象です。
あと、肝心のバトルシステム自体に大した変化がないのも不満点の一つでした。
「技」「ヒートアクション」「隊士能力」といった追加要素はあるのですが、大元が変わってないので『龍が如く』シリーズ最新作と比べるとどうしてもテンポの悪さが気になります。
せっかく「刀」+「銃」の「乱舞」というぶっとんだバトルスタイルがあるのだから、ドラゴンエンジンの無双タイプアクションを『龍が如く 維新!』と組み合わせて欲しかったです。
シリーズの旧スタイルアクションなので、1vs1がメインなのに敵は複数だから攻撃しているときに別方位から攻撃を喰らってダウンするとストレスになります。(特に吹っ飛ば系の攻撃をしてくるやつ)
「型」に関しても「一刀の型」でだいたい何とかなってしまうので、せっかく『龍が如く0』よりも後に出たフルリメイク作なのだから、「刀」「銃」「乱舞」「素手」それぞれが「喧嘩師」「ラッシュ」「壊し屋」くらい好みがはっきり分かれるような違った特性を持つよう調整してほしかったです。
痒いところに手が届かない「惜しい」所が多い
総合的に面白い名作です。
ただ、『極』付けるならならもうちょっと頑張って欲しかったというのはクリアした今も変わりませんでした。
ゲーム的には原作<『維新!極』なのですが、リマスターをそのまま出してもあんま変わらないのでは…と面白いのにどこかそう思ってしまうのが惜しいところ。
まだ極まるには早かったのかな…。『見参!』も初のスピンオフにして名作だったのでそっちも極めて欲しかったですね。
オススメするなら
- 『龍が如く』が好きな人
- 「坂本 龍馬」「新撰組」といった幕末の時代劇が好きな人
- 剣戟アクションタイプの『龍が如く』に興味がある人
- 堂島三幹部の活躍をもう一度見たい人
原作は海外では発売されておらず、初の海外向け『維新!』ということもあり、海外では高評価のようです。初めて『維新!』に触れる人とそうじゃない人で『維新!極』のイメージも変わってくるかもしれませんね。
そういえば、原作の主題歌はワンオクのClock Strikesでだったのですが、極では採用されていませんでした。海外向けというのもあり、ぴったりなバンドだと思っていたのですが、エンディングで曲流れなくてちょっとがっかりしちゃいましたね…。ここは大人の事情かな…?