1月22日に公開されたばかりの『バイオハザード ヴィレッジ』最新トレーラー「3rd Trailer」から読み取れる情報から、本作の考察をしていきたいと思います。
『バイオハザード ヴィレッジ』新キャラクター紹介
トレーラーの考察の前に、公式から新しく公開されたキャラクターたちを紹介したいと思います。
ミア・ウィンターズ
今まではクリスに撃たれる一瞬の場面や後ろ姿でしか登場していなかったイーサンの妻「ミア・ウィンターズ」が正式に公開されました。
『バイオハザード7』で起きたベイカー邸の事件は、彼女の所属していた組織(コネクション)が開発した新型生物兵器E型被験体「エヴリン」によって起きたものでした。
この「エヴリン」によって彼女自身も特異菌に感染し、驚異的な身体能力と再生能力を得えるも、エヴリンに操られてしまいました。
血清を打ったものの、完全に特異菌の脅威から逃れないまま新生アンブレラに救助されました。
『ヴィレッジ』時点で、彼女の特異菌が完全に消えたのかは不明。
ローズマリー・ウィンターズ
イーサンとミアのひとり娘「ローズマリー・ウィンターズ」。
このイーサンの娘がクリスに連れ去られたことが『ヴィレッジ』の発端のようです。
ドミトレスク
『ヴィレッジ』に登場する“城”の主「ドミトレスク」。ボス的存在と思われます。
2mをゆうに超える長身と妖艶な容貌を持っています。
やたらでかく見えたのは錯覚ではありませんでした。その独特な風貌で一部から人気を集めているとか。
デューク
本作のイーサンの協力者(?)であり、武器商人「デューク」。
村のそこかしこに現れ、物品を商っているようです。
「3rd Trailer」考察
「3rd Trailer」は、新キャラクター、そしてドミトレスクと黒い魔女たちが住む「城」にスポットを当てたトレーラーとなっています。
イーサンとミアの会話
まず冒頭は、イーサンとミアの会話から始まります。
イーサン「悪く考えるなよ」「もう話し合ったろ?」
ミア「そうね 最近はその話ばかり」
この“その話”とは何を指しているのかは不明ですが、もしかすると、娘のローズについての会話かもしれません。
イーサンもミアも『バイオハザード7』で特異菌に感染しており、BSAAに救助されるも完治しているのかは不明。
感染した二人の間から子供が生まれるとなると、子供に何か影響があるのではないかと心配しているのではないでしょうか。(もしくは、『バイオ7』時点で身ごもっており、その状態で感染したことへの不安か)
イーサンとミアはBSAAの庇護の下で生活しているようですが、これは“庇護”というより“監視”に近い状態であり、BSAAは感染した二人の状態を常に窺っているのかもしれません。
(『バイオ2』『バイオ6』に登場したシェリーは、G-ウイルスに感染したことで政府の観察下に置かれていました。)
子供に何か影響があれば、BSAAも黙っていないと思うので、そのことを心配している会話なのかなと思います。
「ハイゼンベルク」と「ミランダ」
???「城の金が災いを告げておる」「我らがために鐘は鳴る…」「再び来るのじゃ…」
このセリフは、まだ詳細が明かされていない「謎の老婆」のセリフです。
場面は、「城」へと映ります。
ドミトレスク「ハイゼンベルクは愚かにもイーサン・ウィンターズを逃したようです」
「というのも 彼は私の城に立ち入り娘たちの手をやかせているのです」
「もし見つけたら…」「いえ ミランダ様」
「儀式の重要さは 重々承知しております」「必ずやご期待に」
気になる「ハイゼンベルク」と「ミランダ(マザー・ミランダ)」という人物。
ハイゼンベルクが“イーサンを逃がした”となると、イーサンの敵として登場し捕らえるのに失敗、あるいはイーサンの味方という可能性もあります。
敵であれば、村で登場する通称「ゴリラ男」を指している可能性がありますね。
“彼は娘たちの手をやかせている”というセリフは、イーサンのことともハイゼンベルクのこととも捉えられます。
イーサンが「城」にいる理由が、潜入か、捕らえられていたのかで、話は変わってきますね。
(捕らわれの身となれば、ハイゼンベルクがイーサンを助けたことで“手をやかせた”という意味にも)
おそらくですが、イーサンが城に入るような描写があったので、“手をやかせている”人物はイーサンの可能性が高いです。
そして、重要人物になりそうなミランダという人物。ドミトレスクが“様”と付けていることから、城の主よりも余程上の立場の人間であることがわかります。
単純に、「村」や「城」を束ねる人物の可能性もあれば、怪物たちの原因が例のエヴリンの元凶「コネクション」であるとすると、組織の人間ともとれますね。
先ほどの老婆が年相応でもミランダにしては違和感があるので、もしかすると、このミランダが噂されていた「アレックス・ウェスカー」という可能性も…?
血と死しかない「城」
イーサン「何が起こったのか 教えてくれないか」
???「だめ! あの城には血と死しかないわ!」
“城には血と死しかない”と言っている人物は、以前登場した女性でしょうか?
そして、城に登場するゾンビのような敵。
ひどく痩せ細っており、城の地下(?)にいることから、ドミトレスクたちに血を吸われた(もしくは採取された)人間たちの成れの果て、もしくは、髪が長いことから女性の可能性も高く、ドミトレスクたちのようになれなかった吸血鬼のなりそこないかもしれません。
以前から噂された“武器を扱うゾンビのような敵”はこの敵のことでしょう。
歯の形状が村に登場する狼男に似ているので、同じ系統のウイルスかもしれませんね。
そして、ドミトレスクの娘と思われる「黒い魔女たち」
このように、虫の大群から現れます。
虫と聞くと、『バイオハザード7』のマーガレットを思い出します。同じ特異菌による力なら納得いきますね。
しかし、無数の虫が集合し現れるのはどういった原理なんでしょう…。
ウイルスの力にしてはちょっと無理があるかなと思うので、イーサンの幻覚でこのように見えてるのかなと思っています。
ちなみに、この黒い魔女たちは「噛みつき」や「剣のような武器」で攻撃してきます。
現在、PS5限定で配信中の体験版「MAIDEN」で、彼女たちの力の一端を見ることができます。
そして、城の上空を飛ぶ謎の生物。
明らかに鳥ではない“何か”…。
この空を飛ぶ生物をちょうど3匹確認できるので、黒い魔女たちの別の姿か…?
と思っていたらこちらのツイートでは5匹ほど確認できるので、新種の敵みたいです。
巨大な羽の他、腕と尻尾が見えるのでガーコイルのような敵になるのでしょうか。
トレーラーに映るこの一人の人間に剣を突き立てる像は、城にあるものと思われますが、これは何を指しているのでしょうか。
もしかすると、以前より行われている魔女たちの血の採取の様子かドミトレスクが言っていた“儀式”の様子を表した像なのかもしれません。
イーサンの娘を連れ去るクリス
トレーラーで新たにわかったことは、クリスの目的に”ウィンターズ夫妻の子供を連れ去る”ことがあったということ。
しかし、ここでさらに謎が深まります…。
それなら、なぜイーサンは娘を取り戻すために「村」や「城」に赴いているのでしょうか?
村にあるこの異形の胎児を模したようなシンボルから、イーサンの娘と村や城で行われる「儀式」は必ず関わってくるでしょう。
村や城の人物がイーサンの娘を連れ去るのならわかりますが、連れ去った人物がクリスであるとすると、村にイーサンがいる理由として考えられるのは2つ。
- クリスがイーサンの娘を連れ去った後に、村や城の人物に連れ去られた。
- クリスが村や城の人たちにイーサンの娘を献上した。
シリーズをプレイしてきた方なら、クリスにはここまでしないといけない何かしらの理由があると考えるでしょう。
ミアやイーサンの娘が余程危険な存在であったか、村や城の脅威を取り除くためか、「コネクション」を炙り出すための手段か…。
敵と思わせておいての味方でしたというミスリードと思っていました、本作のパッケージアートを見て、考えが若干変わりました。
Z Versionのパッケージアートは、このようにクリスの顔半分が狼になってるものなのですが、「狼=村に登場する狼男=敵」と連想できます。
本作を象徴する敵のドミトレスクではなく、クリスをまるですべての元凶のように描いたパッケージアートからすると、本気で悪役にさせるつもりなのでしょうね…。
これでもクリスという人間を知っていればミスリードの可能性も十分あると考えられますが、クリスもかつてのミアや村や城の人たちのように操られているのでは?とも考えることはできます。
キャラクター紹介でも、”元S.T.A.R.S.のBSAA隊員”としか紹介されていないのも何か違和感ありますね。
クリスはまだ、イーサン宅を襲撃する場面でしか登場していないので、この『ヴィレッジ』の舞台である「村」や「城」にどう関わってくるのか気になるところです。
最後に登場する謎の男
イーサン「誰だお前は…?」
???「期待しているぜ イーサン・ウィンターズ」
トレーラーの最後に登場する「謎の男」。一度登場しているこの男は、本トレーラーでも詳細は明らかにされませんでした。
“期待している”というセリフは、敵としてか味方としてかは謎です。
服装や持っている武器が「ゴリラ男」に似ていますが、サイズや形状や少し違います。
謎が多いですが、もしかするとドミトレスクが言っていた「ハイゼンベルク」なのかもしれません。
ハイゼンベルクだと仮定すると、“イーサンを逃がした” “期待している”というセリフから味方の可能性が高いですね。
それにしても、この”周りにある歯車やパイプといった鉄を浮遊させている”のは彼の能力でしょうか…。
とすると、彼もドミトレスクたちのような感染者(?)なのかもしれません。
(ただ、ウイルスの力で物体を浮かせるというのもおかしな話なのでイーサンの幻覚?)
黒幕である「アラン・R伯爵」という噂がありましたが、「ハイゼンベルク」の方が可能性は高そうです。
「3rd Trailer」の考察は以上となります。
んー、結局さらに謎が深まってしまいましたね…。
「儀式」「クリスの真の目的」もそうですし、「村の住民」「謎の老婆」「ミランダ」「ハイゼンベルク」といったまだ紹介されていないキャラクターもいるので、今後も続報が欲しいところ。
本作の謎も発売までの時間もまだまだあるので、発売前にローンチトレーラーか何かは出そうな予感はします。
PS5限定体験版「MAIDEN」の他、全プラットフォーム向けの体験版も準備中らしいので、それに併せて続報が出ることに期待しましょう!
『バイオハザード ヴィレッジ』は2021年5月8日(土)発売予定です。
謎が謎を呼ぶ『ヴィレッジ』…。こうして考察するのも一つの楽しみですね!
イーサン・ウィンターズ完結編の『ヴィレッジ』はどんな物語になるのでしょうか…!
そういえば、配信中の「MAIDEN」は『バイオ7』の体験版のように“仕掛け”が施されていたりするんでしょうかね?
PS5をまだ手に入れていない(本体ないのにPS5版予約しました)ので先行体験版をプレイ出来る方が羨ましすぎます!