オープンワールドクライムアクションゲーム『Grand Theft Auto』シリーズで有名な「ロックスター・ゲームス」が、AIの知能やNPCの行動の改善を促す「ゲーム環境における仮想ナビゲーションのためのシステムと手法」という特許を親会社Take-Twoより出願していたことが明らかになりました。
この特許は、ざっくり一言で言うと「NPCのAIの改善」を目的とした技術です。
ロックスター・ゲームスは、NPCが歩行、車両の運転などの乗り物を同じ速度で、同じルートを辿るという機械的な行動をすることに問題があるとし、NPCそれぞれに、違った個性を与え、まるで現実の人間が起こすような行動をするようになる“NPCソリューション”を目指しています。
例えば、NPCが車両を運転していたとすると、“それぞれ違ったスピードで走る”、“運転して道が混んでいたら道を変えて走り出す”、“暗い場所では速度を落とす”などという行動をAIであるNPCがするということになります。
これが可能になるとすると、オープンワールドゲームでよくある目的もなく歩いているようなNPCが消え、買い物をするため、施設を訪れるため、といった目的に合った行動をしたり、目的が同じNPC同士がそれぞれが集まって行動を共にするなんてこともできるかもしれません。
まさに、現実の世界がもう一つあるような仮想空間をゲームで体験できる日がくるという夢のような技術!
その辺にいるような何の変哲もないNPC一人一人に“生活”が生まれ、愛着が湧くなんてことも末来のロックスターゲームではあり得ることなのかもしれませんね!
『GTA』のようなオープンワールドゲームでこの技術が実装されたら、現実と差がほぼない、よりリアルなゲーム体験ができることでしょう…!
ここで気になるのは、「この特許出願は、『GTA6』への布石なのでは?」ということ。
実際、この特許出願が新作『GTA』に関係するということは公表されていませんし、そもそも『GTA6』が開発中という情報も明らかにされていません。
しかし、この技術は、NPCが多く登場するような「リアルな世界観のオープンワールド向け」であることは確かなようです。
となると、新作『GTA6』に向けた布石と考えてもおかしくはないのでしょうか?
『グランド・セフト・オートV』が発売されてからもう7年以上経っています。PS5版『GTAV』が発売されるのは決定していますが、この年月を考えると、続編を開発中であってもおかしくはないですね。
大規模、大人気の超大作ゲームなので、開発期間は相当長そうですが、PS5 / XSX に向けた次世代『GTA』にこの技術が搭載されれば、相当すごいものになるかもしれません…!
『GTAV』の開発費用は、ゲーム史上最高規模の約264億円らしいです。
すでに費用を余裕で回収できるほどの売り上げ(2019年時点で約6500億円)を叩き出しているので、次の『GTA』にもがっつりお金をかけて開発するのではないでしょうか。
次世代パワーとこの技術が組み合わされば、『GTAV』の記録を塗り替えるようなゲームになるかも…!?