サラリーマンが不思議な世界へ迷い込むパズルアドベンチャーゲーム『The Plane Effect -サラリーマン-』トロコンしました!
P | The Plane Effect – サラリーマン – | すべてのトロフィーを獲得した |
B | オフィス | さようなら、頑張って |
B | 地下鉄 | 新しい旅が始まる |
B | 街の灯 | 君は独りぼっち? |
B | グリッチ! | なんだ?何が起きた? |
B | 雪道 | 誰かが死んだ… |
B | ワームホール | 我慢だ |
B | 我が家 | 我が家が一番 |
B | グリッチ!! | そんなことがある? |
B | 車と火星クモ | もっと先に行こう |
B | グリッチ!!! | たぶん何かがあったんだ… |
B | 液体タンク工場 | 底打ちの危機 |
B | グリッチ!!!! | 本当に起きてしまった… |
B | 配線 | 破片を直そう |
B | ヴァンアレン放射線帯 | 天空への道を見つけよう |
B | 電磁界 | 最大の恐怖に立ち向かおう |
B | グリッチ!!!!! | 最後まで希望を |
B | 永遠に続く廊下 | さようなら、頑張って |
G | ブラックホール | お次は何かな? |
S | 宇宙旅行 | 紙飛行機を3回投げた |
S | キックオフ | 線路に空き缶を蹴りいれた |
S | 雪だるま | 20秒間寒さの中で立っていた |
S | 充電器 | すべての車の電気システムをアクティブにした |
G | 黄金比 | 一回で正しい道を選択した |
S | 達人サーファー | 触手に一切触れなかった |
S | ドミノマスター | すべてのマネキンを降ろした |
S | 接近遭遇 | エイリアンに誘拐された |
S | ウサギキラー | ウサギを殺そうとした |
S | ロケットエンジニア | ロケットを3回起動した |
G | スニーカーマスター | 監視カメラに殺されなかった |
S | さらば友よ | 友人に最後の別れを告げた |
G | 5つの幸せ | 5つの思い出をすべて見つけた |
S | 量子エンジニア | 一回でシーケンスを正しくした |
S | 後ろのまぬけなやつ | 開発者の秘密の部屋を見つけた |
トロコンの難易度は…
星2.5くらいかなーってところでした。
やることはそんな難しくはないのですが、操作性のクセゆえ、テクニックを要する場面+コンテニュー不可という中々のスパルタ仕様となっています。
“コンテニュー不可”これが一番デカかった…。
ゲーム中コンテニューは存在するのですが、トロフィーには通じず、失敗した瞬間、コンテニューでやり直しても一度した失敗は記録され、やり直すなら初めからスタートしなければなりません。チャプター選択は出来ないので失敗した時点でアウト、難しすぎて獲れないものはないですが、やり直しがきかないから時間がかかるといったところですね。
これさえなければ…わざわざ3周することはなかった…(´-ω-`)
この鬼仕様のため、自身のテクニックを要する「達人サーファー」「スニーカーマスター」が作中で激ムズ難易度に。
1周で獲れるようなものばかりなのに、3周もすることになったのはこの2つのトロフィーたちのせいでした…。
トロコンために3周もしたのですが、とにかく謎が多く不思議な世界観のゲームだったって印象が強いです。
クリアした時にも書いてあるんですが、主人公の「ソロ」について、“サラリーマンである”ということしかわからないし、彼の背景や異世界に迷い込む理由など、匂わせる程度で全く説明がないんですよね。
この主人公「ソロ」、確定しているのは、家族がいる(いた?)何の変哲もないサラリーマンであること。
今回は、そんな何の変哲もないサラリーマンの彼の背景に迫る、考察記事っぽいことやっていこうと思います。
冒頭、サラリーマンの「ソロ」は、仕事を終え、家に帰宅するだけなのはずなのに、突然異世界に迷い込むことになるわけなのですが、この異世界は何やらソロ自身と繋がりのある精神世界であるというのは何となく察することができます。
度々、現れる妻、娘2人の家族の幻影、思い出という名の写真、そして紙ヒコーキ。
ソロはこれらを追っていくように、迷い込んだ異世界を突き進んでいくのです。
帰宅する彼を待ちわびる家族のため、ソロは奔走している…と捉えることもできますが、自分はすでに妻と娘は亡くなっているのではないかと考えています。
そのきっかけとなるのがチャプター「我が家」。
「我が家」にたどり着くことが目的だったはずなのに、(異世界内ではありますが)物語の中盤でその「我が家」に突然たどり着くことができます。
しかし、その家族が待っているはずの「我が家」は、血痕、人を模った印、立ち入り禁止のテープがそこら中に貼ってあったりと、誰かの事件現場のようなあり様になっています。
ソロの精神世界のように繋がりのある異世界としても、行きつく「我が家」がこんな惨状になっているのはおかしいです。
そして、その不穏な「我が家」の地下には、無数の白い人形たちとまたも血痕….。
まず、ここが「我が家」だとすると、ソロの家族の身に何かが起こったことが想像できます。
ここで最初、事件現場のような我が家に異様な地下室があっても平然としているソロは、実は家族を殺めたサイコパスなのでは…。とも考えたのですが、後に家族を追う彼の様子を見るとそういう人とは思えないんですよね。
幻影、写真、紙ヒコーキ…家族の面影を辿っていくソロは、家族に会いたがっていると感じるはず。
そうなると、妻と娘は誰かに殺害されてしまう事件に巻き込まれ、すでにこの世にはおらず、その悲しみが異世界へと反映されたのではないかと考えました。
そして物語のラスト、ソロはなぜかロケットで宇宙へと飛び立ちます。
そして、その先に待っていたのが、妻と娘だったのです。
これは、妻と娘の待つ“あの世”へたどり着いたということじゃないでしょうか。
“たどり着いた”ということは、ソロもこの時点で亡くなっている、ということになりますが、ゲーム開始時点でこの世にいなかったのか、自ら命を絶ったのかは謎ですし、そういった描写があるわけではないです。
ないですが、思い当たる節ならあります。
それは、序盤のチャプター「地下鉄」。
仕事を終え、帰宅するために乗る地下鉄。
この地下鉄に乗り、自宅へと向かうソロですが、ここでソロは必ず感電して倒れてしまうのです。
この地下鉄、レール部分に触れると感電して倒れてしまうのですが、線路に落ちているこの手袋はゲームを進める上で必須アイテム。
ゲームを進める上で、必須となる手袋を入手するためには、必ず線路に落ち、登り切る前に感電してコンテニューすること条件となるのです。(配電盤を素手でいじってもぶっ倒れてしまいますが)
線路で感電して倒れてしまえば、その後すぐ電車がやってくるわけで、とても危険な状況になりますよね…?
もしかすると、ソロはこの「地下鉄」の時点で亡くなっていたのかも…。
実際、この後乗り込んだ地下鉄から、異世界に迷い込むことになります。
チャプター「地下鉄」をクリアすると獲得するトロフィーの説明欄には “新しい旅が始まる” とも。
「すでに現実世界にいない」そう考えると、モンスターのいるパズルのような異世界に迷い込むのも、家族の元へ向かおうとするのも、何となくわかります。
彼がなぜ“孤独”のサラリーマンであったか垣間見えた気がします。
家族に会いたいという想いが強かったソロ。その強い想いが異世界へと招かれるきっかけとなったようです。
“この世にいない家族に会いたい孤独なサラリーマン”
チャプター「地下鉄」の線路の上で感電する描写は、ゲーム上、ソロの身に起きた不慮の事故ということになりますが、自ら命を絶つという直接的な描写を避けたものとしても捉えられます…が、あまりそちらの線は考えたくないですね。
あくまで考察ではありますが、そう考えるとこの『The Plane Effect -サラリーマン-』ってすごい悲しいゲームなんですよね。
最終的には、家族の元へたどり着いたソロ。それは彼にとって良かったことなのか、そうではないのか…。
作中全くといっていいほどソロについての説明がないので真偽は謎ですが、結構深いゲームであることは確かなようです。
対応機種 | PS5 / Nintendo Switch |
ジャンル | パズルアドベンチャー |
価格 | 1,540円(税込) |
プレイ人数 | 1人 |
開発 | PQube Ltd., Innovina / StudioKiku |
トロコン記事で考察を捗らせてしまいましたが、ここでしか書くタイミングがなさそうだったのでつい、考察記事になってしまいました。
「ソロ」については謎が多いですが、空中、水中、モンスターに追われている時など、どんな状況になってもビジネスバッグを手放さないサラリーマンの鑑であることは確かです。