【Stray】クリアしました！【Hashiki’s Game Diary】

“サイバーパンク×猫”という不思議な組み合わせのアドベンチャーゲーム『Stray』をクリアしました！

始めました報告をする前に一気に進めてしまい、もうクリアという事態になってしまいました(^^;

名もなき一匹の「迷い猫」と喋る小型ドローン「B-12」が、とあるきっかけでタッグを組み、どこか不思議でダークな雰囲気を持つサイバーパンクな世界の謎を解き明かすことになります。

このゲームを開発したスタジオ「BlueTwelve Studio」は、クリエイターよりも猫の数の方が多いチームで手掛けており、さすが猫の数が多い分、主人公である猫の再現度が素晴らしいゲームでありました。

ゲームは基本的に猫であることを駆使した探索や謎解きがメインのアドベンチャーゲームで、そんなに難しいゲームではないですが、かわいい猫ちゃんのパッケージに惹かれてゲームをプレイすると、意外にも不気味でホラーな部分もある世界観に驚くことでしょう…。

“サイバーパンク”ד猫”

どこか危なげで夜の街っぽい雰囲気を持つサイバーシティに、一匹のかわいい猫が迷い込むという時点でなんとも不思議な世界観。

主人公も猫であるため喋ることはなく、基本は途中で相棒となるドローンの「B-12」が通訳という形で、アンドロイドたちとコミュニケーションを取ることになります。

猫ちゃんもそうですが、「B-12」も小さいわりにとても賢くて多機能で頼りになるし、「アンドロイド」も顔がモニターになって表情がわかるどこか愛着の湧くデザインをしていて、荒廃した世界にもそこかしこに“かわいい”要素を散りばめているのが『Stray』なのかもしれません。

しかし、その世界は意外にも過酷で、動物も機械も全てを食い尽くす“バクテリア”がそこかしこに巣を作っているという恐ろしい一面を持っています。

本作の障害となるそのバクテリアは…ちょっと気持ち悪いですね(^^;

しかもこれが群れで襲ってくるのでほんと気持ち悪いです。(鳴き声はちょっとかわいい)

なぜこういったバクテリアが蔓延る世界になってしまったのか、そもそもなぜアンドロイドだけでのサイバーシティが構築されているのか、そして猫ちゃんはどこから来たのか…。

そういった湧き上がってくる疑問を解明し、元の世界へ帰ることが、本作の目的となります。

過酷な世界で葛藤するアンドロイドたちにもストーリーがあり、ただ元の世界に戻るためだけのゲームではないことは確かですよ！

謎だらけの世界

ゲーム冒頭は、空があり、緑生い茂る、猫の家族が住む世界から始まります。

とあることがきっかけで、一匹の猫が地上からこのサイバーシティまで転落してしまい、迷いこむことになるのですが、冒頭から詳しい解説もなく、人っ子一人出てこない猫だけの世界から始まるので、最初から謎が散りばめられています。

サイバーシティに転落してからは、地上を目指すアンドロイドとともに、元の世界に戻るために探索することになるのですが、記憶喪失の「B-12」を通すことで、次第にこの世界の謎にも迫ることになります。

先ほどの通り、なぜ人喰いならぬ何でも喰いバクテリアが蔓延り、人っ子一人いないアンドロイドだけが住む世界になってしまったのか。

元の世界に戻ることが最優先事項ですが、そういった謎の解明もしっかりしていくので、ちゃんとストーリーを楽しむこともできます。

そして、この謎を解き明かしていく過程で芽生えていく２人(？)の友情…。
“猫”と“機械”という友情とは無縁の組み合わせのはずなのに、ラストを迎えることには確かにある２人に芽生えた友情に感動すること間違いないでしょう。

意外にも過酷でダークな一面が…

猫を愛でるアドベンチャーだとするなら、この世界は過酷すぎるというほど、『Stray』はダークな一面を持ち合わせています。

物語中盤で向かうことになる何でも喰いバクテリアの巣窟が、ほんと気持ち悪いです。

人間である我々が画面を通して肺をやられそうなほど『The Last of Us』の胞子だらけのような世界が待ち受けています。

しかも、敵であるバクテリアは、途中まで対処法がない上、容赦なく襲い掛かってくるので本気で逃げないと猫ちゃんがやられてしまうところを何度も見るはめになってしまいます…辛い。

そして、敵はバクテリアのみではなく、巡回するドローン型の警備兵もいるので、難しいアクションを求められることはなくとも、咄嗟の判断とステルスは必要になってきます。

ゆるーり謎解きをしていくだけでなく、こういった緊張感のある場面もあってメリハリつけているのでゲーム的には面白いです。

猫であることを堪能できる！

とにかく、猫であることを堪能しつくせるゲーム。

猫の柔軟性を活かしたバランス力やジャンプ力を巧みに駆使していくのはもちろん、「鳴く」、「爪を研ぐ」、猫独特の顔を擦り付ける「コミュニケーション」や(意味もなく)「物を落とす」、良い寝床があったら「寝る」など、ゲームにはあまり関係のない部分も猫であることに全振りしてて猫好きにはたまらないゲームだと思います。(たまにそれらが謎解きのきっかけになることもあります。)

そして、PS5版をプレイしてて感動したのが「爪研ぎ」でした。

DualSenseコントローラー特有のアダプティブトリガーが発動して、トリガーが押しごたえのある良い感触に変わるんですよ…！

「あぁ…爪とぎってこんな気持ち良いんかな…」と錯覚しそうなほど程よい感触になるので、PS5をお持ちの方は是非PS5版で爪を研いでほしい…。

本物の猫も画面越しに猫がいるんじゃないかと錯覚して反応するほど作り込まれたゲームなので、猫を飼ってる方こそプレイすべきです！愛猫の反応を伺いつつ、プレイし終わった後は、愛猫を撫でたくなるかも…。

猫好きでない方も、このゲームをクリアするころには立派な猫好きになること間違いなし！？(=^・・^=)

オススメするなら

• 猫好きな人
• もはや猫になりたい人
• サイバーパンクな世界が好きな人
• ダークな世界観の猫ちゃんアドベンチャーゲームを堪能したい人

積みゲーはいっぱいあるけど、このゲームは発売したら速攻遊ぼうと決め込んでいました。

そしたら意外にも遊んでる人が多くてびっくり…やっぱりみんな猫好きなんやなぁ…(=^・・^=)

ストーリーはそこそこありますが、お手軽に遊べる部類ではあると思うので、今なら「PS Plus エクストラ」に加入してゲームカタログとして遊ぶ方がお安く済むと思います。

以上、猫は好きだけど犬のかわいさも捨てきれない犬派ハシキのレビューでした。