“これは、いつか君に倒される物語” このキャッチコピーを聞いてからずっと気になっていた『わるい王様とりっぱな勇者』クリアしました!
実は「日本一ソフトウェア」のゲームを買って遊ぶのは本作が初。
『嘘つき姫と盲目王子』シリーズ続編で、こちらは未プレイだっため、絵本テイストのグラフィックがとても新鮮でしたね。
メインのストーリーは、キャッチコピーからして涙を誘うような物語なのはだいたい察しがついたのですが…泣きました笑
詳しいことは避けますが、ここ最近『The Last of Us Part II』や『ニーア レプリカント』など、ちょっと心がしんどくなるような重いテーマのゲームを遊び続けてきたので、このような優しさと温かさ溢れる感動もののストーリーを久々に遊んで、 終始ほっこりした気持ちになってました。
誰でも楽しめるタイプのストーリーメインのRPG
ジャンルはRPG 。ゲーム自体はとてもシンプルで、 横スクロール移動、セパレートバトル方式のコマンドRPGで、今だと逆に珍しいほどの超オーソドックスRPGです。
ゲームシステムに目新しさを求めると物足りないですが、小難しさがない分、深く考える必要もなく、シンプルに、本当に絵本をめくるような感覚でゲームをするという、このゲームスタイルに合っていたと思います。
誰でも楽しめるタイプのRPGで、敷居はとても低いです。ゲーム苦手という方にもオススメ。
内容からしても子どもでも楽しめるといった感じですね。(子どもからしたら逆に物足りないかも…。)
ただ、簡単な分、単調になってくるのは仕方のないことで、移動→バトル→移動→イベント→…といった繰り返しで正直飽きはきます。
雰囲気やストーリーを楽しみたいという方以外は物足りないでしょう…。
ボリュームは少な目
シリーズ前作にあたる『噓つき姫と盲目王子』はボリューム不足が指摘が多く、ストーリーが短かったようです。
その指摘を踏まえてか、前作よりボリュームは多くなっているようなのですが、本作から入った身としてはストーリーだけを見ると、やはりボリューム不足を感じました。(ジャンルが違えど感覚的には『バイオ RE:3』本編よりは若干あるかなくらい)
前作のボリューム不足の指摘は事前に知っていたので、メインを進めつつサブクエストを惜しみなく進めていきました。メイン+サブくらいでちょうどいいかも?(ストーリーを楽しみたいならサブストーリーも全クリしておくべき)
クリア後も引継ぎ要素もなく、メインを除けばこのサブストーリーと図鑑のような収集系ものだけ。
RPGはこういったタイプが多いですが、もうちょっと何か欲しかったなぁと良いゲームなだけに勿体なかった気がします。
絵柄も相まってキャラクターに愛着湧いちゃう
ちょっと不満点を述べてしまいましたが、そんな不満も吹き飛ばしてくれるほど、キャラクターたちがかわいい。
敵キャラクターも(一部を除いてかわいくて)倒すのをためらっちゃうくらいかわいい。(逃がすことも可能)
少々の不満はキャラクターたちのかわいさと癒しのあるデザインで吹き飛びますので問題なし!
キャラクターデザインは『噓つき姫と盲目王子』から引き続き小田 紗耶佳さんが担当しています。
キャラクターが好き!ゲームのデザインが好き!という方は買わない選択肢はないですね!
ちなみに、私ハシキが好きなキャラクターは「王様」、王様のデザインで購入を決めたと言っても過言ではありません。あと使い方次第でめちゃくちゃ強くなる「コンコ」も好き。
これが爆速ロードか…。
PS4版を購入したのですが、プレイしてまず思ったのが、ロードがめっちゃ速いです。
起動して「はじめから」を選択すると即開始、「つづきから」を選択すると即開始、エリア移動のロードほぼ皆無です。(PS4 Proを使用)
基本はセーブはエリア移動する度に行われるオートセーブなので、たとえゲームオーバーになっても直前から即始められます。(一回タイトル画面に戻されますけど。)
ストーリーを進めると、雑魚敵もそこそこ強くなって負けてしまうことも多くなりますが、オートセーブとこのロード時間のおかけでその辺のストレスもなかったです。
このロードの速さは前作からなのでしょうか?
どうしても、単調になってしまうバトルやサブストーリーですが、このロードのストレスがないだけで結構救われますね。
Switch版はわからないですがPS4でここまで速いとSwitch版もそんなになさそう。
PS5の爆速ロードってこんな感じなのかな…と興奮しつつ未だにPS5を手に入れていない悲しみに浸っていました。
記憶飛ばしてもう1回遊びたい
アクションとか重厚なストーリーが好きな自分は、こういったタイプのゲームってスルーしちゃうんですけど、ジャンルがRPGで遊びやすそうだし、たまには落ち着いたゲーム遊びたいなぁといった軽い気持ちで買ったのですが、個人的に当たりでした。
RPGとして物足りなさを感じたのは事実ですが、要所要所が自分の好みにドストライクだったので、最初から最後まで、サブストーリーも含め楽しむことができました。
リアルな世界観、激しいバトル、謎が謎を呼ぶストーリー、何度も遊べる中毒性…昨今のゲームとはほぼ違うテイストのゲームですが、そんなゲームたちの中で良いアクセントとなってくれるような、感動と癒しの心温まるゲームでした。
オススメするなら
- シンプルなゲームが好きな人
- キャラクターに惹かれた人
- ゲームがあまり得意じゃない人
- 感動ものが好きな人
- 現実社会の厳しさに耐えかねて癒しが欲しい人
1周目をじっくりとプレイしましたがサブストーリーが本編に関わることもあったので時間をかけたかいがあり、クリア後の満足度は高かったです…!(感動もあって余韻が抜けない…)
“絵本”をゲームで遊ぶという不思議な体験でしたが、結果的に大成功だと思いました!
シリーズ前作の『噓つき姫と盲目王子』も興味出てきたのでいつか遊んでみたいなぁ。
たぶん今後は『わるい王様とりっぱな勇者』としての続編は出ないと思うのですが、それもまた寂しい…!
音楽も素敵なのでサントラ付きがオススメです。