【ライフイズストレンジ2】トロコンしました。【※ネタバレあり】

SQUARE ENIX

ライフイズストレンジ2』トロコンしました。

トロコンの難易度としては「★☆☆☆☆」。超簡単。一周目で獲れちゃいます。

トロフィーの内容は、ほぼゲーム中にある収集物(記念品)を集めていくだけです。
あとはチャプターごとにとある場面で主人公(ショーン)の得意なスケッチをしなければいけないのですが、チャプターごとにスケッチする場所が何か所かあるし、そのうちの一か所でスケッチすればトロフィー獲得なので簡単です。

一作目のトロフィーも似たような内容だったのですが、こういった分岐を楽しむストーリー重視のゲームは何週かするのが前提だと思うのです…一周でトロコンできてしまうのは何か勿体ない気がしてなりません。

ちょっと調べれば難しいことはないので今回はトロフィーの解説もいらないかなぁと。

なので、ちょっとした感想を。
クリア済を想定してネタバレありの感想をダラダラと書き並べるだなのでこのゲームの詳細については省いています。

※これより先ネタバレあり

“人生を選択肢で決める”といった一作目の『ライフイズストレンジ』とテーマはほぼ同じでした。

何か違うとしたら主人公は「友達」から「兄弟」、能力は「タイムリープ」から「念力」、ストーリーは「捜索」から「逃避行」、そして今作は能力を駆使するのは主人公自身ではないことです。

念力を開花できなかった兄

超能力を使わせることはできても自分で駆使することができないし、時間を巻き戻せるわけではないので分岐を確かめながら進むということができなくなりました。
この“時間を巻き戻せる”というのが「ライフイズストレンジ」らしさだと思っていたので、それがなくなって普通のアドベンチャーゲームのようになってしまったのは少し残念でした。

ストーリーもひたすら逃避行していくだけなので全体的に暗いです。メキシコ系に対する差別描写も容赦なく盛り込んでいます。
無実を証明するために何かするのかと思いきや何かしらの罪を重ねていくだけなので、ずっと「この兄弟どうなっちゃうの…」という不安でいっぱい。

一作目もダークな展開はありましたが、2は身も休まらない、救いのないような展開が多くて正直しんどかったです。もちろん良い場面もありますけど。

ということで、いきなり「しんどかった場面集」です。

マッシュルームの死

この進行上お前は不都合なんだよ!と言わんばかりの突然すぎるマッシュルームの死
こんな猛獣がいる環境でよく生きてこられたな

力を身に着けていくダニエル

チャプター3からいきなり反抗的になるダニエルに手を焼きました。二人が不仲になっていくのは見ていてしんどかったです。
正直ダニエルに対してイラッとする場面も結構ありましたが、こんな状況下で仲睦まじくいられる兄弟の方がリアリティがないのかもしれないですね。
力を身に着けていくごとに、自立していく弟の姿は頼もしくもあり、寂しくもあり、怖くもあり…。
いつか敵対してしまうのでは…なんて心配がありましたが杞憂でした。

そして救いのないエンディング

エンディングもメキシコへ行けるパターンと自首するパターン、それをダニエルが了承するかしないかの4種類ありますが、結局のところショーンが自首して二人ともアメリカに留まる展開が唯一救いがあったというのが皮肉というか、今までのはなんだったのか感が…ほんと可哀そう。
ショーンが刑務所で15年も過ごした後、弱々しく髭面で出てきたとこは泣きそうになりました…。
そして大人になって再会して二人きりでまたキャンプする場面。無事出所したというものの、15年という時間は決して短くなく、そこでショーンの溢れだした涙には「安心」「悲しみ」「切なさ」「虚しさ」いろんな感情があったんだと思います。思い出しただけで泣きそう…。
メキシコに行けたルートを辿ったとしてもよくわからない連中に命を狙われています。結局メキシコに行けても幸せになってないというのがなんとも…。

救われないデイビッド

そういえば、クソ親父ことデイビッドが登場したのには驚きました。この人も生き残ったところでどうあがいても悲しい人生を送ってしまうのですね…。一作目をプレイ済だとしんどい。
てっきりアルカディアベイが台風の被害にあっているかないかの違いだけだと思っていたので、こんなところで会えるなんて驚き。懐かしい名前が聞ける場面もあってファンとしては嬉しいことも。

一瞬誰だかわからなかったけど聞き覚えのある声と名前で鳥肌です。
クロエ&マックス。もちろんアルカディアベイを犠牲にしていなければクロエはいません。
誰か必ず犠牲になっている…。

マイナスなことを多めに書いてしまいましたが、良作であるのは間違いないと思います。
インパクト的には一作目に劣るかな、といった印象ですがプレイしていくと「あぁ、ライフイズストレンジだ」となるあの感覚…随所にしっかりと“らしさ”がありました。

もし、三作目が出るなら今度は一体どんな“能力”になるのか気になるところです。