2001年に発売された『サイレントヒル』シリーズの第2作をリメイクした『SILENT HILL 2』をただ今プレイ中です。
対応機種 | PS5 / Steam |
ジャンル | サイコロジカルホラー |
プレイ人数 | 1人 |
CERO | C |
開発 | Bloober Team |
『サイレントヒル』シリーズでも名作と名高い『サイレントヒル2』が待望のリメイク、しかも開発元は『Layers of Fear』『The Medium』などのホラゲーで有名なポーランドのゲーム開発会社「Bloober Team」ときたもんで発売前から期待されていたリメイク作でした。
『P.T.』の一件以降、ぱったりと音沙汰がなくなってしまった『サイレントヒル』シリーズでしたが、このリメイク作発表を皮切りに、無料配信中の『SILENT HILL: The Short Message』、インタラクティブ・ストリーミング作品の『SILENT HILL: Ascension』、そして『SILENT HILL: Townfall』、日本が舞台となる『SILENT HILL f』、そして映画化1作目が大好評だったクリストフ・ガンズ監督の映画化2作目「Return to Silent Hil」が控えています。
その『サイレントヒル』シリーズ復活の目玉でもある今作がついに10月8日に発売。グラフィック、ホラー演出に磨きがかかっているものの、意外にもCEROは15歳以上対象のCで収まったリメイク版『SILENT HILL 2』。
発売後の評判は良く発売3日目にして全世界累計出荷本数100万本を記録しています。
クリアした人がちらほらいる中、私ハシキは発売日から数日経ってからのプレイ開始で出遅れてしまっていますが、ようやくレッドピラミッドシングとの初戦闘を終えたところまで来ました。
新鮮さと忠実さが程よいバランスのリメイク
『サイレントヒル』のリメイクといえば初代をリメイクした『SILENT HILL -SHATTRED MEMORIES-』がありますが、リメイクというよりもリブートに近いものだったので、原作をそのままリメイクするという形は今作が初になります。
リメイクするなら(改悪じゃない限り)原作から思いっきり変えても良いんじゃない?と思う派なので、ある程度の原作との差異は覚悟していたのですが、今作はちゃんと原作の良さを残しつつ変えるとこは変えてるバランスの良さを感じました。
最新ハードに合わせたグラフィックや一新されたキャラクターモデル、新録された音楽や効果音で『サイレントヒル』特有のおどろおどろしい雰囲気を大幅向上させた分、浮き出てしまう原作の粗はうまく変えつつ『サイレントヒル2』として落とし込まれています。
開発元が「Bloober Team」ということで期待しかしていなかったのですが、今のところその期待を裏切るようなことはないリメイク具合です。
“現代のプレイフィールに合わせた”とはまさにこんな感じで満足してます。
原作リスペクトでも挑戦的なリメイク
序盤のサイレントヒルや建物の構造、ギミック、謎解きといった探索部分は大幅に変えている印象を受けました。
だいぶ行ったり来たりを繰り返させられましたがマップが見やすくなっているので、普通に探索として楽しめます。(原作もこんな感じだったっけか…?)
結果的に、懐かしさもありつつ新鮮な気持ちでサイレントヒルを探索できたので好印象です。
みんな大好き三角頭ことレッドピラミッドシングも、ムービーシーンでは原作よりも不気味さが増した動きになってたし、原作の狭苦しい場所ではなくボスらしいステージがちゃんと用意されてシリーズの象徴的ボスという役目を成し遂げてくれていると思います。
発売前にいじられていたアンジェラのビジュアルに関しては、原作の大人っぽすぎた雰囲気よりもリメイクの方が合ってるなって思ってます。(実はまだ19歳のアンジェラ)
原作を大事にしつつ、より良くしようと挑戦的な部分も見受けられるのでこれからが楽しみです。
敵がかなり手強く、物資も限らるサバイバルホラーの要素もある
アクション性が上がった分、雑魚敵のライングフィギュアやマネキンであろうと手強くなっています。
原作で木材振り回してれば何とかなってたであろう敵も「ヒット&アウェイ」を意識しないとすぐ瀕死状態になってしまいます。
その上、弾薬や回復アイテムが少なく限りがあるのでサバイバルホラーのテイストがかなり加わっています。
敵と対峙したときの緊張感が格段に上がってます。原作のようなアクションを意識していると結構難しく感じてしまうかも…。
操作性が向上した分、戦いやすさは原作よりも上。ただ、回復アイテムがボタン1つで使用できるようになり、焦ってしまうと限られた物資なのに押し間違えて使ってしまうのが玉に瑕。(これ慣れないと結構やらかす)
アクションにだいぶ寄ったため、イメージとしては若干の相違あり
先ほどの通り、操作性、アクション性が『サイレントヒル ホームカミング』に寄りの印象が強いです。(日本未発売の作品なのでプレイ動画を観た程度ですが)
『ホームカミング』を観たときも「これが『サイレントヒル』…?」と思ってしまったので、原作よりも機敏に戦えるジェイムスに違和感を覚える人もいるかもしれないですね。
やり応えは向上していますが、最終的にこれを『サイレントヒル』として受け入れられるかはもうちょっと遊んでみないとわかんないかも。
ジャンルもサイコロジカルホラーというかサイコロジカル“アクション”ホラーといった方が良さそう。
一時期『サイレントヒル』シリーズの消失も覚悟していたほど音沙汰がなかった時期もありましたが、昔何回も遊んだ思い入れのある作品を20年以上も経った今、現代のゲームとして再プレイできるというのがなんだか感慨深い。
『MGS3』のリメイクは今のところ完全忠実といっていいほど守りにはいったリメイクっぽいので『サイレントヒル2』も少し心配していたのですが、程良いリメイクで満足しています。
それにしても、リメイクのジェイムスは何かと手を突っ込む場面が多いですね…。