エピソード9が配信されたばかりの実写ドラマ版「The Last of Us」について、アメリカの放送局「HBO」は、シーズンフィナーレの初日における米国での視聴者数が、HBO Max配信サービスおよびテレビを含めて820万人を記録したと発表しました。
また、配信中のエピソード1について、米国だけでも4,000万人の視聴者数にのぼる上、エピソード1~6を通して平均3,040万人の視聴者数を記録しているとのこと。
日本では、「U-NEXT」独占配信であり、字幕版は最終話のエピソード9、日本語吹替版は毎週月曜に配信中で現在エピソード5まで配信されています。
日本語ボイスについては、主要キャラクターはゲーム版と同じキャストが務めています。
欧州とラテンアメリカにおいては、HBO Max史上最も視聴された番組となったようです。『The Last of Us』効果おそろしいですね…。
私ハシキもエピソード9まで視聴いたしました。
すべてのエピソードを通し、“実写ドラマ「The Last of Us」”として申し分なくて、毎週月曜日が楽しみになっていたほど、満足しています。
ゲーム版と比べキャラクターの見た目や設定、細かなエピソードの変更、戦闘描写の減少など、数々の制約があるドラマ化のため、避けられない変更点はありましたが、ゲームファンでもそんなことは気にならなくなるくらい、うまく実写ドラマ化させていたと思います。
ゲームではスーパーアンチヒーローみたいな最強おじさんのイメージが強い「ジョエル」ですが、ドラマでは人間味に焦点を当てているため、外側の強さより内側の苦悩や葛藤の部分がより濃く描かれ、感情移入しやすいキャラクターになっていますし、「エリー」役のベラ・ラムジーは『The Last of Us』をプレイすることを禁じられたらしいのですが、ちゃんと“エリー”していた演技力も驚き。
ゲーム版から入ると、思わぬ変更点に驚かれる部分もありますが、大筋はゲーム版と変わらず、そのまま描くべきところはちゃんとストーリーに含まれています。キャスト部分で大きな変更点があるのにも関わらず、ゲームファンからそれほど批判がこないのは、「実写化されてもここは見たい!」という“描くべき部分”がちゃんとドラマに含まれていたからかもしれませんね。
人間ドラマとしてより濃密な内容になり、そういった描くべきところもしっかり描き、さらにはゲームでは語られなかった部分、DLC『Left Behide』も含めた上で『The Last of Us』のすべてをたった9話のドラマとして描き切ったのは正直すごい。
実写化としてもドラマとしても完成度が高く、ゲームファン以外も含め、多くの人にオススメできる海外ドラマです。
人気すぎるが故、シーズン2の制作が決定しているドラマ版「The Last of Us」
シーズン2はもちろん『The Last of Us Part II』のストーリーになるのですが、すべてをそのままドラマ化するわけではないようです。
これが、シーズン1のような変更の仕方なのか、ごっそり変えるという意味なのかはわかりませんが、シーズン1が大成功を収めたといえど、ちょっと不安になってきますね…。それでもやっぱり、あのシーズン1を見せられたらシーズン2も期待しちゃいます。
人間ドラマに目が行きがちですが、ドラマ版特有の寄生菌の新設定が、ゲーム版のおそろしさを超えていてより脅威的な存在になっているのも見どころです。2話の冒頭、ラストがほんとおぞましい…。
最終話を観終えて軽くドラマ版「ラスアス」ロスになってますが、吹替版もありますのでこれからはそちらを楽しみにして乗り越えようと思います。
それにしても、山寺 宏一さんと潘 めぐみさんのドラマ版の魅力を語る動画コメントをみると、この2人がまた吹き替えを担当してくれてほんと良かったと思いますね。
※ソース「Game*Spark」