3Dオーディオやゲーミングヘッドセットなど、ゲームを遊ぶために“音”にこだわることも当たり前になってきたこの時代。
ゲーム音楽が好きでサントラもよく買って聴いてる自分としては、やっぱり“音”にもこだわりたいという思いで、ヘッドセットでも買おうかと探していたころ、何とも興味惹かれるオーディオ機器を発見しまして…。
パナソニックより発売されているゲーミングネックスピーカー「SC-GN01〈ファイナルファンタジーXIV エディション〉」(SC-GN01-FF)購入してみました!
こちらは、『FF14』のサウンドチームとパナソニックが共同開発して作り上げたゲーミングネックスピーカー。
黒一色で統一されていた「SC-GN01」を、拡張パッケージ『暁月のフィナーレ』の発売を記念して、デザインや起動音、操作音を『FF14』仕様にした限定特別仕様の「SC-GN01FF」として発売された期間限定生産品となります。
『FF14』を始めたこともあり、タイミング的にも良い時期だったので、興味半分、勢い半分で買ってみることにしました。
使い始めてもう2週間以上経ってだいぶ馴染んできたので、今回はこの「SC-GN01FF」のレビューを書いてみることにしました。
※こちらは、PS5でのみ使用、マイク未使用のレビューとなります。
仕様
基本性能は、ゲーミングネックスピーカー「SC-GN01」とほぼ同じですが、「ファイナルファンタジーXIV エディション」ということで、「メテオマーク」とロゴをあしらった専用デザインの本体とパッケージを採用し、名曲をミックスしたオリジナル起動音と、オリジナル操作音を収録。
オリジナル起動音は、FFのメインテーマを短くアレンジした音楽で、ゲーム中の音楽が採用されているわけではないみたいです。(自分はてっきりシャキるのかなと思ってたのですが違いました。)
起動した際はわりと目立つ起動音となっているため、PS5起動時にネックスピーカーと繋がっている証としては非常にわかりやすい。
「STEREO」「RPG」「FPS」「Voice」「Music」「Cinema」といった6種類のサウンドモードの切替時に、あのジョブチェンジの音が流れるので雰囲気はとても合ってます。
「FF14仕様」となっていますが、 PC (Windows 10) / PS4 / PS5 / Xbox One / Xbox Series X|S / Nintendo Switch と幅広く対応しています。
ゲームに特化していますが、テレビや映画、音楽視聴に使うというのも全然アリ。そのための「Music」「Cinema」といったサウンドモードも搭載されています。
(自分が音に疎いせいか、それぞれのサウンドモードの違いが“なんとなくで違う”程度でイマイチよくわかりませんでした…。ゲームしかしてないので映画とかみたらまた変わるのかな…。)
本体には、マイクをミュートする「MIC MUTE」、サウンドモードを切り替える「SOUND」、そして「音量調節」とスピーカーの音をミュートする「MUTE」ボタンの4つが備わっています。
USBを接続すれば自動的に繋がり、電源ON/OFFのボタンがないので、会話することがなければ基本的にあまり使う機会がないかも。
音質について
4chサラウンドのシアタースピーカーの特性を取り入れ、ゲームサウンドに特化したこのネックスピーカー。
四方から聞こえるリアルな音の拡がりと、音質が良さで、まるでゲームの世界に入り込んだよう!…というのは、本体がそこそこの値段がするものなので当然かなと。
なので、初めてネックスピーカーを使用してどうか、という話になります。
さっそく使ってみた感想としては、臨場感を味わえつつも、現実の音もちゃんと聞こえるという、感覚的には“周囲の音も聞こえるヘッドホン”みたいな感じでした。
耳には何も当ててないのにヘッドホンをしているような聞こえ方なので最初は若干の違和感がありました。すぐ慣れましたけど(^^;
ただ、ヘッドホンと比べてみると、臨場感を最大限高めたいなら正直ヘッドホンの方が良いかなという感じ。
テレビスピーカーよりもヘッドホンで臨場感を楽しみたいけど、耳の閉塞感や蒸れが気になる!という方にはまさに最適な商品かと!
使い心地
蒸れない!
一番のメリットってやっぱこれじゃないでしょうか。
ヘッドホンは、耳に直接当てる分、蒸れやすいし皮脂や汗で汚れやすい…。でもスピーカーで部屋中にゲーム音を流せる環境でもないという方にはぴったりです。
あとメガネをかけている方は、メガネの耳掛け部分の違和感を感じることがなくなるのも良いポイントです。
ただし、首にかけるのでまったく肌に触れないわけではないです。夏になれば汗かいたりして汚れるのはしょうがないかなと…。
なので汚れない!とかよりは蒸れない!という方が合ってるかな?
ただし、長時間使用すると若干熱を持つので、暑い時期はどうしても首後ろが蒸れそうな予感がします…。
耳に比べたら蒸れないですが、全く蒸れないというわけでもないようです。
肩への負担は少ない
首にまわりにかけるので、肩への負担が心配だと思いますが、あまり気にする必要はないかも。
首にかかる部分は柔らかい素材になっているため、装着するときは着けやすく、使用中はゴツゴツした感触が首に当たることもないです。
ただ、やっぱり空気のように軽いわけでもないので、多少の重みはあります。
負担はゼロではないですが、2~3時間使用しても気にならなかったです。
気になるかならないかは、ここはどうしても個人差になってしまうかと…。
有線なのがネックかも
快適に使用できる分、有線ケーブルが気になっちゃいますね。
本体から出る有線USBケーブルは、約3mあるので、短くて困るということはないのですが、姿勢によってはコントローラーを持つ手にひっかかって邪魔です。
ケーブルが出る位置もスピーカーの先端なので、ひっかからないようにうまく避けるか、垂らすしかないかと…。
無線にすると遅延や音切れなどデメリットもあるので、ゲームプレイに支障が出ないようにするには有線の方が良いのかもしれませんが、やっぱり気になっちゃう箇所ではありました。
音漏れ具合
ネックスピーカーで心配なことの一つとして、“音漏れ”でしょうか。
結論、普通のスピーカーよりは断然小さいですが、周りには普通に聞こえます。隣に人がいれば普通に丸聞こえです。通常音量で、ネックスピーカーをテーブルに置いて2m近く離れてもそこそこ聞こえました。
ただ、隣室など壁を介せば、爆音レベルで大きくしなければ、全然問題ないと思います。薄壁じゃなければ多少音を大きくしても聞こえないかも。
寝ている人のそばで音を大きくすれば迷惑かもしれませんが、近所迷惑になるようなことはないでしょう。
気になるところ
これは自分の機器だけの問題なのかはわかりませんが、常にPS5に繋ぎっぱなしにすると、たまにPS5側がスピーカーを認識しないことがあります。(マイクだけは認識しているのが謎…。)
その時は、PS5を再起動するか、USBを差し直すしかなさそうなんですが、PS5だとネックスピーカーのUSBを接続する際、USB3.x (SuperSpeed USB)の端子に接続しなければいけないため、背面のUSBポートに接続しなければいけません。
本来であれば、本体起動後、ネックスピーカーを接続しないといけないのですが、PS5だと使用するUSBポートが背面にあるので接続するの面倒です…。なので繋ぎっぱなしになっちゃうと思うんですが、このスピーカーを認識しない問題がたまにあるので、そのときはPS5を再起動することになるかも。
※一度、PS5の背面USBポートから延長ケーブルをひっぱって接続したことがあるんですが、やはり直接つなぐよりもスピーカーを認識しない確率はぐんと増えてしまったので、このやり方だと毎回繋ぐ必要がありそうです。
良いこと/悪いこと
〇
- 耳が蒸れない!快適!
- 耳が塞がれないないわりに臨場感を感じられる。
- でもスピーカー外の環境音はちゃんと聞こえる。急な来客ピンポンにも対応できる!
×
- 耳が塞がれない分、環境音は普通に聞こえるので、臨場感でいったらヘッドホンと比べると劣る。
- 長時間使用で若干熱を持つので夏場が心配。
- どうしても気になる有線ケーブル
満足度で言うと…
耳を塞ぐことなく、ヘッドホンのような音の拡がりを体験できることに感動して今は毎日使ってます!
ただ。予約していたのにもかかわらず、想定以上の注文が入り、生産体制の強化を図っているとかで、発売日に手に入れず今に至ったのがちょっと効いてます。
そして、発売から2か月ほど待たされたのと、初のネックスピーカーで期待値を上げ過ぎたせいか、総合的には、妥当でした。価格以上のものは正直得られなかったかなぁという印象。
でも、着けやすさは変わらず、耳に関するヘッドホンのデメリットがないのは個人的に気に入っているので今も愛用していますよ!
現在の入手困難な状況を踏まえて、ネックスピーカーが欲しいだけならオリジナルの「SC-GN01」を買ってもいいだろうし、『FF14』が大好きでFF14仕様のネックスピーカーが欲しい人なら「SC-GN01-FF」を買ってもイイッ!かも。
価格はオープンプライス
「SC-GN01」は、20,780円 FF14仕様「SC-GN01-FF」は、27,280円 あたりが平均価格です。(2022.5.12時点)