こちらも先週の話となりますが、『ライフイズストレンジ トゥルーカラーズ』クリアしました!
『ライフイズストレンジ』シリーズと世界観を共有しつつも、新たな主人公「アレックス」と新たな舞台「ヘイブン・スプリングス」で始まる、実質『ライフイズストレンジ3』の位置付けとなる、全く新しい物語となります。
『ライフイズストレンジ』といえば、“特殊能力”が付き物。初代では「タイムリープ」(『ビフォア ザ ストーム』は初代の主人公の親友の前日譚となるためなし)、『2』では「サイコキネシス」、そして『トゥルーカラーズ』では、“感情を読むことができる”「テレパシー」となります。
このアレックスの特殊能力が、どうストーリーに作用するのか…一体どんなストーリーとなるのか…海外ではすでに発売済みなのでネタバレを踏まないよう気を付けつつ、『ライフイズストレンジ』シリーズファンとして日本語版の発売が楽しみでなりませんでした…!
※公式から明かされている情報以外は、ネタバレにならないよう書いています。
対応機種 | PS5 / PS4 / Xbox Series X|S / Xbox One / Switch / PC |
ジャンル | アドベンチャー |
価格 | 7,480円(税込) |
プレイ人数 | 1人 |
CERO | D |
開発会社 | Deck Nine Games |
『トゥルー“カラーズ”』らしく鮮やかな世界観
これは、最初でも言っていた通り、シリーズの中でも色鮮やかで目を奪われるようなグラフィックがとても素敵でした。
『トゥルーカラーズ』という副題らしく、カラフルな町並みと落ち着きのある雰囲気がバッチリ合っていて、「ヘイブン・スプリングス」にいることがとても心地良かったです。
全体的に暖かみのある暖色っぽい色合いで、夕日に照らされる「ヘイブン・スプリングス」はとても綺麗でした…。
最新世代機でも発売されているので、グラフィックは今までのシリーズよりアニメ調な部分を抑えて、よりリアルさを増していますが、『ライフイズストレンジ』らしさは失われておらず、まさに“リアルだけどリアルすぎない”ちょうどいいグラフィックです。
町並みのみならず、「ヘイブン・スプリングス」にあるレコード店や花屋、バーなどのお店の中もカラフルかつ落ち着きがあってほっこりしちゃいました。
町を歩いているだけでも結構楽しめます。
贅沢を言えばもっとフィールドを広げて色んなところを行きたかったですね。
今回舞台となるのは、「ヘイブン・スプリングス」の一角なので、『2』で色んなところに行けた分、その辺はちょっと物足りなかったかも。
自然豊かな「ヘイブン・スプリングス」の謎
そんなカラフルで落ち着きのある町を散策するほっこりストーリーが続くのかと思いきや、チャプター1で急展開を迎えます。
「ヘイブン・スプリングス」に招いてくれたアレックスの兄「ゲイブ」が事故によって命を落としてしまうのです。ここからがストーリーの本筋へと入ります。
兄を死に追いやった犯人を突き止めるストーリー…かと思いきやそうでもなく、どちらかというと、なぜ事故に巻き込まれることになってしまったのかを突き止めるストーリーとなっています。
初代のように真犯人を追い求める系を想像していたのですが、ちょっと違いました。
事故の真相を追う上で、「ヘイブン・スプリングス」の闇の部分も見えてくるようになり、最終的には、“大きな力” に立ち向かうことになるので、「ヘイブン・スプリングス」内で完結する話ではありますが、結構壮大なストーリーとなっていきます。
それ故、アレックスのテレパシー能力が重要になるんですよね。
ですが、怪しい人に目星をつけ、感情を読めたところで、“なぜそう思っているのか”を突き止めないといけません。感情を読めても心の奥底までは読めないんですね…中々難しいけど、ここを探っていくのが楽しかったりもします。
このテレパシー能力は、真相を探るためだけではなく、サブストーリーみたいな形で人助けで使うこともあります。
次第にそれが、本筋のストーリーにも繋がっていったり…しなかったり?
自然豊かで静かな田舎町「ヘイブン・スプリングス」で一体何が起こったのか、アレックスの物語がどうなっていくのかは是非その目で確かめてほしいです…!
人の感情を読めるということ
アレックスの能力で、人の感情が大きく動くと、喜びは「黄色」、怒りは「赤色」、哀しみは「青色」、不安は「紫色」のオーラを纏ったように見えます。
しかも、感情が強いと心で思ってることも聞こえてくる上、さらに強ければその感情が乗り移り、その感情を吸収さえできてしまいます。
アレックスは、この能力もあってか、過去に辛い経験をしてきたようで、最初は能力を抑えようとしているのですが、兄の死の真相解明と、事故によって深く傷ついた人を助けるため、積極的に使うようになるのです。
この特殊能力に関しては、初代のように自由に使える…という訳ではなく、一定の条件を満たした人に対して使えるので、どちらかというと『2』のように、要所要所で使うといった感じです。
“感情を読める” 正直、この能力、自分に使われたら結構怖いですよね…笑
面白い能力ではあるものの、人の嫌な部分も見えてくるので、本当にそんな能力あったら病んじゃいそう…。
人の感情を読めたらどうなるのか、その体験を『トゥルー カラーズ』で出来るわけです。
自分は便利だなぁ~と思っていましたが、便利と思うか、面白いと思うか、ない方がいいと思うか…人によって結構分かれそう。
ただ、感情が読めたり吸収できるのは便利ですが、“感情が乗り移れる”ってのは必要か…?と思っていたのですが、これが後にとんでもない効果を生み出すのです。
その効果を見たとき、あ、なるほどな…と思うかも。
ただ“感情を読める”だけではない、アレックスの特殊能力。能力にひとクセ付けるのは『ライフイズストレンジ』っぽいなと思いました。
歴代シリーズと比べると…
実の兄が事故に巻き込まれるという序盤にしんどい展開がやってきますが、全体的に『2』の精神的にしんどい逃避行よりかは、町の雰囲気もあり、明るめな印象です。
キャラクターも多く個性的で、キャラクター一人ひとりに物語があるので、「ヘイブン・スプリングス」に暮らす人たちとの関わりは結構濃いです。人と関わっていくことが結構重要だったりもしますので…。
ただ、ストーリーの密度で言うと、やはり初代『ライフイズストレンジ』が勝っているかなぁと感じ。
『トゥルー カラーズ』の物語の構成も初代を意識しているようで、何となく比べちゃうんですよね。
やはり、能力を駆使し、人と関わっていくことに重きを置いているのかな…?
ストーリーメインで進めていたので、もうちょっと寄り道とかしたら印象が変わるかもしれません。
あと、ステフ主人公のDLCはまだ未プレイなので結論を出すのは早いかもしれませんが、全体的にストーリーが短めで、最終チャプター行く頃には「もう終わっちゃうの?」とちょっと物足りなさを感じてしまいました。
これもストーリーメインでバンバン進めちゃったからかな…?
ちょいと不満点もありましたが、結論として十分楽しめたし、ちゃんと『ライフイズストレンジ』してます。
ボリューム関しては短めと言いましたが、ストーリーを流れを決める選択肢の数も多いし、いろんなルートがありそうです。
開発が『初代』『2』を制作した「DONTNOD」ではなく、『ビフォア ザ ストーム』を開発した「DECK NINE」なのですが、『3』とナンバリングを付けても良かったんじゃないかなと思ってます。
『ライフイズストレンジ』が好きなら楽しめると思いますし、初めての人は、この『トゥルー カラーズ』から始めても全然問題なしです。
多くの人にプレイしてもらって、その人それぞれのアレックスの物語を作り上げてほしいですね。
オススメするなら
- 『ライフイズストレンジ』シリーズが好きな人
- 逆にシリーズを知らなくても『ライフイズストレンジ』を遊んでみたい人
- 寄り道が好きな人
- 自然豊かなでカラフルな田舎町「ヘイブン・スプリングス」を散策したい人
- 他人の感情を読める能力に興味がある人
本作でも挿入歌は多く、開発会社は違くても、選曲センスは抜群にイイ!
主人公自身が歌うというのはシリーズ初で、アレックスの歌声パートには歌手を起用するなど結構気合入れています。
私ハシキは、ライブでアレックスが歌った歌がお気に入り…原曲があるようですが、アレックスのカバーverを配信してほしい…!