【SILENT HILL 2】新鮮さに加え深みも増した最高のリメイク作!ありがとう「Bloober Team」【クリアしました】

HASHIKI's ゲームプレイ日記

  

2001年に発売された『サイレントヒル』シリーズの第2作のリメイク作『SILENT HILL 2』をクリアしました!

  

   

    

対応機種PS5 Steam
ジャンルサイコロジカルホラー
プレイ人数1人
CEROC
開発Bloober Team

   

    

序盤プレイレビュー

    

要点まとめ

  • 原作の忠実さと改変具合のバランスがとれた良作リメイク
  • ジャンプスケアはほとんどない『サイレントヒル』らしいホラーをそのまま進化させている
  • ストーリー、キャラクター、ロケーション、クリーチャーなど大筋は原作と同じも新感覚で楽しめる仕様に 
  • アドベンチャー色の強い原作から、リメイクは全体的にアクション寄りに変更
  • 原作のイメージと若干違うものの、アクションとしては遊びやすく、やり応えもアリ
  • 『サイレントヒル』の醍醐味でもある謎解きはオリジナル要素強めも十分楽しめる
  • 全体的に暗め。雰囲気を楽しみたいなら標準の明るさがオススメだが暗すぎると思うことも何度かある
  • 原作とは違い雑魚敵でも結構強め。敵攻略の難易度としては原作よりも難しくなっている

   

シリーズ再始動に相応しい最高峰レベルのリメイク

まさに『サイレントヒル』再始動に相応しいリメイク作

PS2 → PS5 の進化によって、よりリアルなグラフィックになったことはもちろん、ホラーゲームとしても進化させているまさに逸品といったところ。

最後までプレイしても原作を裏切るような要素はなく、忠実に再現しつつ新規プレイヤー、も原作ファンも飽きさせない新要素が散りばめられています。

ストーリーも基本変わらないですが、キャラクターの表情が豊かになったことで原作では感じ取れなかったキャラクターの感情がわかりやすくなり、ストーリーにかなり深みが増したように感じました。原作ファンも振り返りつつよりストーリーを楽しめるはず。

   

『FF7 リバース』、『バイオハザード RE:4』など、数々の良作リメイクたちと並んでも良いくらいのリメイク作で満足です。

  

原作に忠実も新要素は多め

追加されたカットシーンもあるものの、大筋のストーリーに変わりはなく、原作とほぼ一緒なのですが、新たなエンディングや演出が追加されたことで、『サイレントヒル2』の解釈を広げられたことが良いですね。

個人的にアンジェラとの最後シーンは原作でも印象深かったシーンですが、リメイクではさらに磨きがかかっていて悲しくも良いシーンになっていました。

  

   

最初に迎えたエンディングは「In Water」で、結末は同じでもジェイムスの最後の演出が原作と全く違うのには驚いたものの、リメイクの方がジェイムスの苦悩が伝わりやすかったりと良い意味で原作と違うのも良かったです。

   

   

『サイレントヒル』の醍醐味でもある “謎解き” “ギミック” は原作に寄せつつも新鮮さも増し、原作通りにはいかない仕掛けになっています。謎解きに関しては、原作ファンも新たな気持ちで楽しめるはずです。

新たなステージに進むたびに、それを象徴するようなギミックが登場する演出は良かったです。

   

そして、特に印象に残ったのはクリーチャーの脅威が増したこと

ボスはもちろん雑魚敵も中々に手強い存在となっており、序盤に出てくるライングフィギュアマネキンも、終盤に差し掛かっても存在感が薄れることのない脅威的な存在となってくれました。

このようにクリーチャーが強くなったことで、緊張感が出て、クリーチャーにより一層の恐怖感と存在感が増したことは評価したいです。

新クリーチャーはそれほどいませんが、原作通りだと思っていると痛い目をみることになる予想外な登場や動きをすることもあるので原作をプレイ済でもクリーチャーに新鮮さを感じることができます。

 

改良されたゲームプレイ

前述の通りリメイクはTPS視点のアクションです。原作とは違いアクション性が強くなり、中々やり応えあるものに進化しているので、原作ファンからすると“ちょっと違う”と感じてしまうポイントかも。

その分、ポーズ画面を通さず「打撃」と「銃」の切り替えを即実行でき、難しくなった分「回避」アクションの追加、回復アイテムの即使用可でクリーチャーへの対処がしやすくなったりと、ゲームとしてのバランスは非常に良かったです。

ただ、近年アクションゲームとして見ると可もなく不可もなくという感じなので、『サイレントヒル』らしい何かがあるわけでないですが、近年慣れ親しんだアクションゲームの操作性なので、すんなりとプレイすることは可能かと。

ただし、弾薬の数が全体的に少な目なので打撃と銃のコンボが重要になってきます。
これのおかげで原作の序盤でお役御免になった木材や鉄パイプは終盤でも活躍してくれるようになったのは良い部分かも。

   

そして評価したいポイントにマップ(地図)の存在は欠かせません。

迷いやすい上に行ったり来たりを繰り返し、ミニマップがあるわけでもないので、初見は中々に苦戦しそうですが、その分、地図(というか色々書き込んでくれるジェイムス)が非常に優秀になっています。
原作でも役に立ってくれたものの、利便性はさらに進化しています。

開かない扉、ギミックの場所、通行可能になった箇所などなど…開拓していくうちに地図にどんどん情報が書き込まれていくので探索するのがとにかく楽しい。

迷いやすくわかりにくいステージの道を切り開く楽しさがあることで、ダレることなく探索できるようになったのはとても高評価できるポイントでした。

  

全体的に暗めな場所が多い…

全体的に暗すぎる…。

最初は演出として受け入れていましたが、慣れてくるとこの暗さが鬱陶しく感じてしまうことも。せっかく作り込まれたサイレントヒルの世界を映したスクショも暗いものが多くなってしまい何が映っているのかがよくわからないものが多くなってしまったりと裏目に出てしまうところは残念。

ライトを手に入れるまでは中々にしんどく、ライトを手に入れたとしても完全に明るくなるわけではなく、夜になればずっと暗い場所が続くので、序盤の霧がかかった曇り空のような天気が逆にちょうどよく感じてました。

この「暗さ」を恐怖としてではなくストレスに感じてしまうのはもったいなかったかなと…。

   

オススメポイント

  • 他のホラーゲームに引けを取らない『サイレントヒル』らしさ全開の最恐ホラーゲーム
  • 原作ファンも納得できるリメイクであること
  • 全体的に近年のゲーム性に近く遊びやすくなっており、原作を知らない人にもオススメできる
  • 原作になかった日本語音声も雰囲気を楽しめてGOOD
  • ジェイムスの疲れ切った顔と悲壮感、滲み出るサイコ感がたまらなく良い

   

久しぶりの『サイレントヒル』シリーズ復活の目玉第1弾として期待と不安が入り乱れていましたが「Bloober Team」がそのモヤモヤを見事に払拭してくれました。
今後発売予定の『SILENT HILL: Townfall』『SILENT HILL f』、そして実写映画の『Return to SILENT HILL』への期待がものすごく高まってます。

それにしても、エディが人間ということでリアル感が増したリメイクでは若干弱体化するのかなと思ってたらまさかのさらに嫌らしく、さらに強くなったことで良い意味でむかつけたキャラクターで印象深いです。