【Goodbye Volcano High】世界が終わるなら何をしたい?恐竜リズムアドベンチャーがエモかった【クリアしました】

HASHIKI's ゲームプレイ日記

もし世界が終わりを迎えるとき、誰と何をして過ごすのか。
そんな過酷な選択を迫られる人型の恐竜高校生たちが、人生最初で最後となる高校ライフを送る『Goodbye Volcano High』クリアしました!

  

   

   

ライフ イズ ストレンジ』や『コーヒートーク』と似た雰囲気を感じて購入した『Goodbye Volcano High

クリアまで進めてきてその予感は見事的中、エモアドベンチャーゲームでした。

ゲームの流れとしては選択型のノベルゲーム+リズムアクションで、ストーリーを追うだけのゲームとなります。

物語は分岐型というだけあり、作中にはたくさんの選択肢や異世界を冒険(?)するRPGっぽい要素もあったりで、どんな結末を迎えるのか、最後まで楽しむことができました。

まだ数ある分岐の中の1つのエンディングしか迎えていませんが、まぁ良い感じ終わったんじゃないかとは思います。(1周目なので複数エンドあるのかもよくわかりません)

3,000円代のゲームですが、分岐もあることを踏まえるとそれなりにボリュームもあったので満足してます。

  

クリア前レビューはこちら

    

対応機種PS5 / PS4 / Steam
価格3,080円(PS5 / PS4)
3,400円(Steam)
ジャンルシネマティック・分岐ナラティブアドベンチャー
IARC16+ 激しい言葉づかい(CERO:C相当)
開発KO-OP MODE INC.

    

世界が終わるときに誰と何をしたいか

登場人物はすべて「恐竜」だけど人間と変わらぬ生活を送っています。

決定的に違うのは、恐竜たちの先にある末来「絶滅」がもう目の前にあるということ。実際に絶滅してしまった恐竜と今ある現実の人間たちをリンクさせるという面白い設定になっています。

現実世界に寄せた物語で親近感を覚えつつ、登場人物を恐竜にすることで現実味のない「絶滅」というワードに危機感、臨場感を持たせるというわけです。

   

    

主人公の「ファング」はバンドに熱中する女子高生。良いヤツだけどちょっとトガった不良っぽい性格をしているのは『ライフ イズ ストレンジ』のクロエに似てる部分が多いです。

物語はこのファングが結成している「ワームドラマ(Worm Drama)」というバンドの活動をしながら高校ライフを送ることになります。

   

    

そして、絶滅に由来する小惑星接近に伴う凶兆が突如として続く中で、「世界が終わるとき、誰と何をしたいのか」を本気で考えるようになるのです。

絶滅を怖れるも気にしないのも良し、自分の目標を実現するために突っ走るのも、誰かのためになろうとするのも、最後の時まで親友と親睦を深めようとするも良し。

ストーリー上、実際に行える行動が多いわけではありませんが、選択肢は豊富なので、自分の考えを通してファングたちはどんな結末を迎えるのかは楽しみになるポイントです。

  

    

世界が終わるとき、誰と何をしたいのか

いつかは世界が終わってしまう、という実感は現実では中々湧かないですが、もし自分が絶滅目前という場面に直面したとき、どうやって生きたいのかを考えさせられるゲームでもあります。

  

    

バンド活動がメインということもあり、リズムゲームをする機会も多いです。

操作はシンプルですが、落ち着いたときや練習では簡単に、緊張する場面では難しくなったりと臨場感を感じられる絶妙な難易度です。(全体的にリズムゲームが苦手な方は難しい方かも)

リズムゲーム中に流れる背景はストーリーに関係する場面が流れたりするのですが、見たくとも画面と手元に集中してないといけないのでそこは後で見れるようにして欲しかったなぁ。

   

作中の音楽はGOOD!

   

全体的にゲームのBGMが雰囲気にぴったりでイイ!落ち着きのある音楽が多く聞き心地が良いです。

ファングのバンド演奏時はボーカル付きの曲を聴けます。バンドということで激しいものもありますが、基本的にはフォークソングっぽい落ち着いたものが多い印象です。

ただし、こういう時はだいたいリズムゲーム中のことが多いのでゆっくり聞けないのが残念かも…。

 

キャラクターは良いも悪いもあってある意味リアルな人間関係かも

  

ファングを取り巻く友人たちは基本イイやつらばかり。

ですが、彼らも高校生、自分の将来、ましてや小惑星衝突の危機に瀕している状況でズッ友だよ!状態が続くわけではないです。

特に、バンドに専念するファングと自分の人生に専念したいバンドメンバーとの差が生じるのは何かリアルな人間関係を見せられていた気がします。

登場人物がファンタジーだからといって、ゲームの中身まで完全ファンタジーではなく、ちゃんとした人間関係を描いているので、アニメ作品ではあっても青春を過ごしてきた大人たちに向けた内容になってます。

「友情」「恋愛」「将来」で生じる問題に、「小惑星衝突」が加わるんだからまともな高校ライフを送る方が難しい。

小惑星衝突に伴う様々な問題が生じる中で起こる、高校生たちの心の「変化」を楽しみましょう。(かと言って嫌になりそうなドロドロ人間関係が展開するわけでもないのでそこはご安心を)

   

完全ファンタジーになることも…!?

 

ストーリーが良いだけに気になるところ

  

分岐型のストーリーだけあって、特定のルートを辿ると急展開になっちゃうかも….?

小惑星衝突の話は、「そんな可能性がありますよ」というフワっとした状態で情報も少なく、みんなが不安がっていたのですが終盤になるといきなり、もう世界が終わります!世界が終わる前にやりたいことやろう!みたいな急展開になってしまったので「???」状態、こっちが置いてけぼりにされてしまってノリでエンディングを迎えていました(^^;

これがどのルートを辿っても同じとなると終盤は「何で急に???」ってなっちゃう部分ですね。

このプレイヤー置いてけぼり現象はいただけませんでした。

  

   

それと、「全部ファングの独りよがり」とか「なんで私のこと考えてくれないの!」といったことをファングが言われてしまうことがあるのですが、ファングも言ってしまえば音楽の才能があるもののただの一高校生であり、自分なりに頑張ってバンド活動や高校生活を送っているのに、なぜ彼女がみんなのことを気遣って考えてあげなきゃいけないのかが疑問でした。それはお前らがファングに何も言わかったからやろと…w

こういった理不尽に思えてしまったファングへの八つ当たりとも思える行動には共感できずにいました。ただ、これを不満に思うのは個人の価値観の差のせいかもしれない…。

  

    

あとは、たまーに誤字やミスが見受けられます。これはクリア前にも少し話したのですが、アップデートで改善して欲しいところ。でも今のところ重要なシーンで起こることはないので雰囲気を壊されるようなミスはなかったです。

   

ファングを向いているはずのキャラがこっちを凝視している方向ミスはちょっと怖かった…w

  

もう一つ!やっぱ日本語音声欲しい!w

英語音声も好きですが、先の置いてけぼり現象もあったので、物語の理解をより深めるためにも日本語音声欲しかったですね。個人的には価格上がっても欲しかった部分でした。

   

  

オススメするなら

  • 「世界が終わるときに誰と何をしたいか」をゲームを通して考えてみたい人
  • 『ライフ イズ ストレンジ』のようなアドベンチャーゲームが好きな人
  • 『コーヒートーク』のようなのノベルゲームが好きな人
  • 音楽バンド経験者or好きだと共感しやすいかも
  • 恐竜好きな人

   

1周だけでは色々と足りないので、あとはトロコン目指しつつ別ルートを辿ってみるつもりです。
個人的に良い具合にみんなの中間的ポジションにいながら、ファングを常に気遣ってくれるリードくんが良いヤツすぎてお気に入りです。ストーリーを進めると見ることが出来るリードの赤面彼女エピソード面白いんで是非見て欲しい。けど学校でタバコはダメよ。