『龍が如く』の世界観を引き継いた『ジャッジアイズ:死神の遺言』の続編、通称”キムタクが如く”こと『ロストジャッジメント:裁かれざる記憶』クリアしました!
「龍が如くスタジオ」のシリーズの柱でもある『ジャッジメント』シリーズ第2作目。
前作『ジャッジアイズ』のファン待望の2作目となった本作は2021年に発売。
発売当初から買う気満々でいたのに気づいたら2年も経過、そろそろやらなきゃとソフトを購入した翌月あたりに「PS Plus」のゲームカタログに登場してしまいました…。やり過ごしてしまった本作をゲームカタログで配信されたのを良いきっかけ捉えて、いい加減プレイしなきゃと始めた次第でした。
プレイし始めてものの数時間で後悔。「何で2年間も放置してしまったのか…」と。
『ジャッジアイズ』で、感じた“『龍が如く』っぽいけど、それとはまた違う面白さ”をもう一度体感したことで、気づけば『ロストジャッジメント』に夢中になっていました。
前作や『龍が如く』シリーズでも同じように、惹き込まれるストーリーは健在で、やめ時が見つからない状態がずっと続いており、2021年のゲームにもかかわらず、個人的2023年にプレイしたゲームの中で上位に入りそうなくらいの面白さでした。
対応機種 | PS5 / PS4 / Xbox Series X|S / Xbox One / Steam |
価格 | ・通常版 9,119円(税込) ・デジタルデラックスエディション 13,519円(税込) ・Steam版(探偵ライフ充実パック・ユースドラマ充実パック付き) 5,980円(税込) 追加ストーリー「海藤正治の事件簿」 3,300円(税込)※Steam以外配信 |
ジャンル | リーガルサスペンスアクション |
CERO | D |
開発 | 龍が如くスタジオ |
見逃す暇なんてない極上のサスペンスストーリー
前作も、とある殺人事件から八神の過去も巻き込んだ壮大なストーリーが繰り広げられましたが、今作もとある事件から、様々な人物の思想、思惑、などいろんなものが絡み合って織り成すスケールのでかいストーリーが展開されます。
主人公が探偵なので探偵ものらしい、サスペンスドラマのような謎が謎を呼ぶミステリーは先が気になって仕方なくなるほどプレイに夢中にさせてくれました。
「現役警官の痴漢事件」「高校のいじめ問題」など、無関係のような出来事が徐々に繋がっていく面白さ、最終的にここまでストーリーを広げられるのかと脱帽…。
それらを取り巻く事件に関わるキャラクターたちについて。
前作に引き続き登場するキャラクターはもちろん、本作から登場する新キャラクターも物語を彩るのに誰1人として欠かせない重要な存在となっています。
本作では、痴漢事件を引き起こした元警官・江原 明弘は光石 研さん、便利屋・桑名 仁は山本 耕史さん、半グレ集団「RK」のリーダー・相馬 和樹を玉木 宏さんが演じています。
抜擢された俳優陣の顔・演技・キャラクター性ともに見事ハマっており、前作同様にこの演者なしにキャラクターが成り立たないとも感じさせてくれます。
『龍が如く』シリーズ同様、印象に残るキャラクター作りがうまいのも『ジャッジメント』シリーズに受け継がれているので、キャラクターにも注目してほしいですね。
色々なことが絡み合うことで成り立っている『ロストジャッジメント』のストーリー。
ストーリーについて語りたくとも油断するとネタバレになってしまうで詳しく語れないのが残念…(^^;
「いじめ」という社会問題にも切り込んだ意欲作でもあるので、是非ともプレイしてその目で事件の行く末を見届けてほしいです。
1つ問題があるとすれば、前作から登場するキャラクターについては簡単な解説しかない上、前作のストーリーも関わる場面がちらほらあるため、100%楽しむためにも前作をクリアしておくことを強くオススメします。
舞台に「横浜」も加わり行動範囲が一気に広がる
前作からの「神室町」に加え、『龍が如く7』から追加された横浜「伊勢佐木異人町」も本作の舞台に。
『龍が如く7』の時点でだいぶ広大だった異人町に、八神の潜入先となる誠稜高校も追加されたのでめっちゃ広い。
基本的に神室町のみだった前作から3倍近くマップが広がることになるので、物足りなさを感じることはないでしょう。
広くなった分、プレイスポットも増え、前作よりも出来ることが一気に多くなった『ロストジャッジメント』
ゲーム1本にどんだけ詰め込むんだよ!というボリュームの多さ。なんとも「龍が如くスタジオ」らしいリーガルサスペンスアクションになっています。
広くなって移動距離が増えた分、「スケボー」に乗ることができるようになり、八神が車道をスケボーで爆走することも可能です。道交法完全無視のスケボー爆走は楽しいし何よりキムタクがそれをやってるのが面白すぎる。
新バトルスタイル「流」が強すぎ
今作から追加されたバトルスタイル「流(ながれ)」が楽しい。
イメージ的に『龍が如く4』の主人公の1人谷村 正義みたいな、コンボの流れで投げ技を繰り出せるという「円舞」「一閃」ともまた違う合気道+詠春拳みたいなスタイルです。
コンボに投げ技が加わるので強い。もう中盤以降ずっとこのスタイルで戦い続けてました。
しかも、敵の攻撃に合わせてガードするとほとんどの攻撃を受け流せるので使いこなせれば雑魚敵のみならずボス相手でも最強になれるスタイルです。(終盤あたりは対策してくるボス敵もいます。)
「円舞」で薙ぎ払う、「一閃」で一点集中、これだけだった前作も良かったのですが、戦いに余裕すら感じられる「流」は強い&使いやすい&かっこいいスタイルなので使い始めて気に入った人は多いはず。
ただ、やはりこうなると「流」一強みたいになってしまうので、もっと差別化も図って欲しかったですね。
続編では、「円舞」に攻撃力、「一閃」はスピード上げてバランスよくすべてのスタイルを使えるようにしてほしいです。
高校に潜入するキムタクが面白すぎる
高校で高校(外部講師)ライフを送る八神が面白すぎる。
高校の内部調査のために潜入する八神ですが、「廊下は走るな」はどこへやら、校舎全速力で駆け回れたり、校内で高校生とバトルして教室をめちゃくちゃにするなどもう無茶苦茶で楽しすぎます。
ストーリーメインで進めていたため、八神が参加できる部活はミス研を除きダンス部しか経験していないのですが、ダンス部だけでも十分面白かったです。
ダンスなんてやったことないと言いつつ、キレッキレのダンスを踊り出す八神は、“八神”というよりどう見ても“キムタク”です。
この無茶苦茶感も『龍が如く』らしくて憎めないですね。
おふざけのミニゲームのように見えても、ダンス部のリズムゲーはしっかり作り込まれているところも「龍が如くスタジオ」のプロ意識の賜物。
高校のサブストーリーをすべて終えたわけではないですが、序盤のサブストーリーだけでも凝っていて、高校内のサブストーリーもちゃんとストーリーとして成り立たせていそう。(しっかり前作の要素も引き継いでいたり)
あくまで誠稜高校は本編の一部ステージくらいの認識でいましたが、「キムタクで高校ライフを送る」というテーマが変な方向でしっかり作られていました。(良い意味で)
続編でも八神には外部講師を続けてて欲しい…。
果たして続編は…?
一時期、木村 拓哉さんサイドからプラットフォームを巡る問題があったとか、そもそも2作目で終わる予定だったなど続編制作中止の噂が広まっていたのですが、「龍が如くスタジオ」が新体制になった際に『ジャッジメント』シリーズについて言及しており、“『ジャッジアイズ』シリーズも大事にしていく”というコメントを残しています。
「龍が如くスタジオ」は発売間近の『龍が如く7 外伝 名を消した男』、『龍が如く8』の他に、『ジャッジメント』シリーズではないタイトルも開発中とのことで大忙しなので、2年経った今も続編が発売される気配はなさそうです。
『ジャッジアイズ』から『ロストジャッジメント』の間は4年ほどあるので、まだ2年経った現在では続編に音沙汰ないのも仕方なし。
ただ、2作続けて神ゲーレベルだった『ジャッジメント』シリーズを終わらせるのも非常に勿体ないのは確かですが、続編が出るとしても2025年~2027年まで待たなきゃいけないかも…?
オススメするなら
- サスペンスドラマのようなストーリーを楽しみたい人
- 前作をクリアした人
- 『龍が如く』シリーズが好きな人
- アクションスタイル『龍が如く』が好きな人
- キムタクが好きな人
2年越しのプレイとなりますが、奇跡的にネタバレを踏まずにクリアまでこれました。おかげでめちゃくちゃ楽しめた…良かったネタバレくらってなくて…w(面白すぎてクリア前レビュー書く前にクリアしちゃった)
こんな濃厚なゲームがゲームカタログに追加なんて贅沢なんですけど配信直前にソフト買っちゃってたのは悔しい。なのでゲームカタログで遊べる人は是非!
ちなみに、追加ストーリー「海藤正治の事件簿」はまだ未プレイなので追々プレイしたいと思います。