ついに発売された『バイオハザード4』のリメイク版『バイオハザード RE:4』を始めました!
※以下、原作『バイオハザード4』は『バイオ4』、『バイオハザード RE:4』は『RE:4』としています。
カプコン独自のゲームエンジン「REエンジン」によって作られた『バイオハザード』のリメイク作に冠するタイトル『RE』シリーズ第3弾になります。
原作にあたる『バイオ4』は言わずもがな、サバイバルホラーの頂点に君臨するといっても過言ではないほどシリーズを代表する作品。満を持してその『RE』シリーズにもその『バイオ4』が登場するとなって、発売前からだいぶ話題になってましたね。
『バイオハザード RE:2』は多くの高評価、『バイオハザード RE:3』はメインストーリーの短さゆえに総評として賛否両論でしたが、それ以外のゲーム部分では高評価を受けていた惜しい作品でした。
リメイクといっても、内容によって必ずしも原作を超えられるわけではなく、『RE:3』のようにゲームとしての出来は良くとも一部の不満点で賛否両論となってしまうため、一言リメイク!といっただけでは一概に喜べない不安も正直ありました。
今回の『RE:4』は、その不安が無駄な杞憂に過ぎなかったと思い知らされるほどの原作を圧倒的に超えたシリーズ最高傑作となって帰ってきています。最近のカプコンは恐ろしいほど面白いゲームばかり作りますわ…。
正直言って、やめ時を見つけられず、もう終盤あたりまで進めてしまいましたので、「はじめました」と言っても始めてからだいぶ経過してしまいました(^^;
これくらい夢中にさせるくらいなので、ゲームの面白さはもはや語らなくても良いくらいです。ホラーとアクションどっちもいけるならやらない選択肢はないです。
サバイバルホラーの歴史を塗り替える一作に!
「グラフィック」はもちろん、「アクション」「ストーリー」どれをとってもゲームとして原作を超えていてました。
当時『バイオ4』によって行われたシリーズからのフルモデルチェンジによって、アクション性が格段に増し、当時あまり浸透されていなかったQTE(急にボタン入力を要求されるクイックタイムイベント)の導入など、その思い切った仕様変更に驚かされつつも、サバイバルアクションホラーとして最高峰の作品となり、『RE:4』が出る直前まで遊ばれるほどの名作となりました。
あの名作の衝撃をリメイクで成し遂げれるのか?というと、成し遂げちゃってます。
『RE:4』となって『バイオ4』からあらゆる面で変更されている部分は多いのですが、それでも当時『バイオ4』を夢中になって遊んでいたあの感覚が蘇ってくるのです。
前作『バイオ ヴィレッジ』や『デッドスペース』『The Last of Us』など、多くの新しいサバイバルホラーが誕生している中、発売当時サバイバルホラーとして頂点だった『バイオ4』のリメイクでまた頂点を獲るとは思いもしませんでした。
良い方向へ改変された「ストーリー」
簡単にまとめると“悪い教団から大統領の娘を救う”というシンプルな内容の『バイオ4』。
ストーリー構成自体に大きな変化は終盤に差し掛かった今もないですが、道中に起こるイベント、キャラクター等の設定変更によって、ストーリーにだいぶ厚みを持たせています。
変更はあるものの、ストーリーとして『バイオ4』よりも整合性を持たせつつ、原作プレイヤーも飽きさせない内容になっているため、改変された内容に文句言う人は少なそう。(アシュリーのスカートだったりエイダがチャイナドレスじゃないことにはキレそうな人はいそうですが)
“アクションを楽しむために付属したストーリー”ではなく、“アクションもストーリーも楽しめる”内容に進化しています。
特にキャラクターとの掛け合いが増え、それを手に取るように感じたのはルイスとクラウザーでした。
どちらも『バイオ4』で登場し、『バイオ4』で退場してしまったため、シリーズとして見ればそれほど活躍できなかったキャラクターなのですが、出番、設定ともに良い方向へ変更が加えられおり、原作プレイヤーも驚かされる展開がしばしば。
新規プレイヤー、原作プレイヤーともに引き込まれるストーリー展開になってるんじゃないかなと思います。
『バイオ』シリーズの生みの親であり、『バイオ4』ではシナリオ兼ディレクターを務めた三上 真司氏によると、当時シナリオを書き上げた時間はわずか3週間だったそうで、本人も『バイオ4』のストーリーに関しては満足いってなかったようです。
三上氏本人も『RE:4』でストーリーに手を加えられることを望んでいたため、ご本人も喜ぶリメイク作になったのではないでしょうか。
「ナイフパリィ」がゲームを絶妙な難易度にしてくれている
『RE:4』はアクション部分で出来ることが大幅に増えた分、全体的に難易度が高めとなっています。
ある意味、その中和剤となってくれるのが『RE:4』独自の新アクション「ナイフパリィ」でした。
大抵の攻撃は、ナイフによる防御で防ぐことが可能となりました。(防げないものや回避を求められるものもあります。)
このナイフパリィが便利、そして楽しい…!
敵が硬くなり、中々怯ませるのが難しくなっているので、簡単にメレー(体術)を繰り出せずに攻撃を受ける機会がグンと増えてしまったのですが、ナイフパリィを覚えると面白いように反撃に転じることができ、危機状況の脱却にはなくてはならない存在となっています。
使い始めはこれが難しいのですが、練習と慣れで使いこなせればとてつもない味方になってくれます。
そんな便利すぎるナイフに対して「耐久性」を持たせることで、毎回使うことが出来ないという緊張感が生まれます。(自分は修理代もかかるし)
緊張と緩和じゃないですけどゲーム性のバランスをこれでうまく保ってますね。
ナイフに関しては『バイオ4』でも追撃として飛躍的に便利な武器となりましたが、『RE:4』では追撃のみならず防御、反撃で飛躍的に便利な武器となっています。
これらが作用し、難しいけどクリアできないわけじゃない絶妙な難易度にしてくれています。ナイフパリィは『バイオ4』感覚で言うなら、当時は新しかった体術やQTEに似たものがあるかも。
難しいと感じる難易度も、上達次第で乗り越えられるのはアクションゲームの醍醐味ですよね。
このナイフパリィ考えた人にはボーナスあげてもいいんじゃないですかカプコンさん…。
『バイオ ヴィレッジ』を経てこその『RE:4』?
度々噂されていた『バイオハザード ヴィレッジ』は『RE:4』の布石だった説。
「村」「湖」「古城」と、どこか『バイオハザード4』を連想させるようなステージ構成だった『バイオハザード ヴィレッジ』だったので、『ヴィレッジ』が発表された当時から『RE:4』の存在は噂されていましたね。
実際、『RE:4』ありきで『ヴィレッジ』を作ったかどうかはわかりませんが、所々『ヴィレッジ』に似た雰囲気を醸し出しています。
村はもちろん、原作では明るめだったサラザールの城も暗めで不気味なドミトレスク城に似た雰囲気になってますし、デルラゴのいる湖はモローがいた湖ステージに似ています。
『RE:4』は時系列上、『RE:3』の続編でTPS視点のバイオですが、前作『ヴィレッジ』をクリアしているとその似た雰囲気にニヤリとするところもあって楽しいです。
同じゲームエンジンなので流用できる部分が多くて当たり前なのですが、敵の種類も主人公もカメラの視点も違う作品なのにそういった雰囲気の部分で「あぁ、やっぱどっちも『バイオハザード』だなぁ…」と感じることができるのはちょっと面白いかも。
大作はまだまだ控えている中、2023年を代表する神ゲーがもう誕生してしまったかもしれない…そんな瞬間に立ち会えてる気がします。
個人的にベタ褒めしてますけど各メディアも高評価連発してるので総意は同じはず。
早く続きを遊びてぇです…!
暇さえあれば『RE:4』を遊びたいと思うほど楽しんでます!孤島まで辿り着きましたがまだリヘナラドールちゃんに出会ってないのでネタバレ喰らわないよう気を付けてます…笑
『バイオ』シリーズは『7』からずっと面白い作品を連発してますよね。カプコンの開発力に脱帽です。4月7日には「ザ・マーセナリーズ」が配信となるので本編クリアしても休んでられないですわな。