【The Medium -霊-】「ホラー」だけでは括れない現実と霊界を行き来する霊能力アドベンチャー【クリアしました】

HASHIKI's ゲームプレイ日記

「現実」と「霊界」の2つの世界を同時に探索できる「二重現実(デュアル・リアリティー)」の機能が話題になった『The Medium -霊-』クリアしました!

  

    

本作は、『Layers of fear』『ブレアウィッチ』、そしてリメイク版『サイレントヒル2』などのホラーゲームで有名な「Bloober Team」が開発。『サイレントヒル』シリーズの楽曲を担当している山岡 晃氏も、『Layers of fear』のアルカディウス・レイコウスキー氏との共同制作で本作の楽曲に参加しています。

Xbox Series X|S / PC 向けに発売され、後にPS5でも発売されています。(本作のレビューはPS5版です。)

  

先ほどの通り、「二重現実(デュアル・リアリティー)」という「現実」と「霊界」を一画面同時に映し出すという機能が、最新世代機でしかなしえない技術ということで発売当初話題になっていました。

「霊界」が登場するということで、主人公が持つ “霊能力” がキーとなるホラーアドベンチャー。ですが、ホラーだけではなくアドベンチャー要素も強く、“霊能力”で敵を倒して進んでいく というものではなく、“霊能力”で探索、謎解きをしていくことがメインとなります。

   

    

始めたばかりのレビューはこちら

    

対応機種PS5 / Xbox Series X|S / PC
ジャンルアドベンチャー
プレイ人数1人
CEROC
開発Bloober Team

      

   

※ネタバレなしですがエンディングに言及している箇所はあります。

   

サイレントヒル好きはハマりそうなホラー感

本作には、『サイレントヒル』に似たような「得体の知れない不気味さ」、そして「そこを、歩くという恐怖」という言葉が似合う世界観を持ったゲームです。(これは『バイオハザード』のキャッチコピーですが)

   

   

霊能力を持つ主人公「マリアンヌ」、そしてニワ保養所と呼ばれる「廃墟ホテル」とその「霊界」が舞台。

霊界は、別世界ではなく、現実世界を霊界を通して見た別視点のような感じで、基本フィールドは同じ構成となっています。

    

   

「二重現実」では、その2つの異なる舞台を画面分割によって一画面に表示するというもので、2つの世界の視点を同時に見られるようになります。

これが最新世代機でしか表現できない本作独自の技術で、特許も取得済みらしいです。

イメージ的に、『サイレントヒル ダウンプア』にあった異世界を同時に探索できるといったところでしょうか。

   

全体的に、『サイレントヒル』好きはハマりそうな静かで不気味な世界観で、そういった世界観が好きな人には刺さるゲームだと思います。

“雰囲気を楽しむ”というのもこのゲームの醍醐味なので、そういったホラーな世界観に浸りたい方にオススメします!

   

でも「 ホラー < ミステリアス 」 謎を追う楽しさが勝る

ホラー要素は確かにありますが、過度なグロ表現やジャンプスケアといったものはないです。(虫系の怖さはちょっとあり)

「霊界」ゆえの不気味さはあるのですが、一部、悪魔が追いかけてくるところを除けば、霊やモンスターが襲ってきたりとか脅かしにくるとかそんなことはないです。

プレイしているとわかるのですが、ホラー同様に探索・アドベンチャー要素にも力を入れており、それ故なのか探索が嫌になる、前に進むのをためらうような恐怖演出はないです。(怖いっちゃ怖いけど「怖いなぁ…」と思うままで終わちゃう感じ?)

なので、メモを集めたり、霊能力を使って思念のようなものから声を聞き取ったり、謎解きしたり、アドベンチャーがメインと思って良いでしょう。

意外と、「霊界」という得体の知れない存在に恐怖を抱いていた「霊界」に行く前の方が怖かったかも…。

   

難易度は意外にも易しめ

『サイレントヒル』的雰囲気を持ちながら、謎解き自体は攻略サイトとか見なくても自力で十分なレベルでした。

これといって難しかったなぁという謎解きはなかったです。(ヒントがわかりにくいことならあったけど)

謎解きアドベンチャーだからここが面白くなきゃ!ってとこが簡単すぎたので拍子抜けなところはあります。

ただ、謎解きでつまづくことはないので、謎解きに気負いせずサクサク進めたい人なら良く感じる部分ではあるかも。

   

   

謎解き要素に関しては、当初、気にしていた「二重現実」ならではの“なにか”を期待していたのですが、2つの世界を同時共有できるっていう以外の特徴はあまりなかったように感じます。

「二重現実」での謎解きについても、2つの世界を行き来する手間が省けてる、でも行き来すれば事足りるって感じです。

画期的な機能ではありますが、目新しさがその“機能”以外に特になかったのが残念でした。

  

  

たまにある「チェイス」や「ステルス」要素も易しめ。

攻略方法をいまいち理解していなかったのにも関わらず、ゴリ押しで何とかなったので…。
捕まれば即終わりの悪魔に追われることになるのですが、チェイスでは普通に逃げるだけ、ステルスでは明らかに敵の視界に入っているのに反応しないこともあるので「なんでこれ行けちゃうんだろ…」と思うようなことが何度かあったので、潜り抜ける楽しさというものはそんなないです。

このゲームシステムなら、見つからずに移動するってより隠れてやり過ごす方が緊張感あって楽しめた気がします。

   

ストーリーは謎を追う楽しさはあるものの…

主人公「マリアンヌ」は、とあるきっかけで廃墟ホテル「ニワ」で起こった事件の真相を追うことになるのですが、最初「どゆこと?」となっていたことが、徐々にマリアンヌの過去の謎に迫っていることに気づき、先が気になる面白いストーリー展開でした。

しかし、最終的に待ち受けていたエンディングについては、賛否両論を呼ぶことになるだろうなぁと思っていたら案の定そうみたいです。

エンディングを考察する楽しさがある反面、その先が知りたいのに…とがっかりする人もいるでしょう。

詳しいことは避けますが、物語が綺麗に収まるようなエンディングではないので注意が必要です。

   

自分はというと、「え?…ここで終わるの??」という感じだったので、モヤっとする終わり方だと思っています。スッキリしないので個人的にちょっと不満ではありますが、こういう終わり方もアリという人の意見も聞くとまぁアリっちゃアリなのかなぁとブレています。

    

オススメするなら

  • 霊界、霊力といった要素が好きな人
  • 『サイレントヒル』っぽいミステリアスなアドベンチャーを楽しみたい人
  • アクションよりも探索、謎解きのアドベンチャー要素を楽しみたい人(でも手こずることなくサクサク進めちゃいます。)
  • 「ホラーは苦手だけど遊んでみたい」と思っている人にもオススメはできる(個人的に)

    

こういったアクションのないホラーも世界観や雰囲気も好きだし結構楽しみながら進めていたのですが…やはりエンディングで「う~ん」となってしまいました。単純ではありましたが、謎を追う楽しさはあったので、“終わりよければすべて良し”の逆をいってしまったことが非常に惜しかったです。

それと、PS5なのに始めだけ読み込みがそんな早くないんですよね…。PS5の爆速ロードに慣れると、結構待たされる感覚になっちゃうかも。(実際は普通のロードよりちょい長めくらい)

   

でもこういった『The Medium』のような世界観を得意とする「Bloober Team」が『サイレントヒル2』をリメイクするっていうのにはとても期待できます!どんな化学反応を起こすか楽しみだ…!