『スクウェア・エニックス』が『トゥームレイダー』や『デウスエクス』などのゲーム開発スタジオとIPを売却へ

SQUARE ENIX

「スクウェア・エニックス」は、「Crystal Dynamic」の『トゥームレイダー』や「Eidos Montréal」の『デウスエクス』といった50タイトル以上ものIPとゲーム開発スタジオを、スウェーデンの「Embracer Group」へ売却する株式譲渡契約を締結したことを発表しました。

  

  

売却されたゲーム開発スタジオは『トゥームレイダー』『Marvel’s Avengers』などを手掛ける「Crystal Dynamics」、『デウスエクス』『Marvel’s Guardians of the Galaxy』の「Eidos Montréal」、そして「Square Enix Montréal」。
売却されたIPは、先ほどのタイトルや『Thief』など、ゲーム開発スタジオのIPを含む50タイトル以上にも上り、売却金額は3億ドル(日本円で約400億円)になります。

1,100人の従業員と世界中にある8つの拠点を買収した「Embracer Group」は、これで14,000人以上の従業員と10,000人のゲーム開発者、アメリカに124のスタジオを持つことになり、1番多くのゲーム開発者を抱えるグループになるとのこと。

  

   

「スクウェア・エニックス」アメリカ・ヨーロッパ支社のCEOフィル・ロジャース氏は、「Embracerは、あらゆるメディアで新しいパートナーシップを構築し、フランチャイズの可能性を最大限に引き出し、並外れたエンターテインメントを作るという当社の夢を実現します。」とコメントし、「Embracer」は、『トゥームレイダー』新作を含む、人気の高いフランチャイズやオリジナルIPによる商業的機会の構築が目的としています。

「スクウェア・エニックス」の目的として、海外のパブリッシング機能と東京本社との連携を強化し、現在のガバナンス体制および報告ラインの見直すことでグループ統合経営を推進。スタジオが今後発売するタイトルの世界的な収益最大化を目指すことを明らかにしています。

これにより、開発体制は、国内の各スタジオと、海外の「Square Enix External Studios」「Square Enix Collective」となりますが、『ジャストコーズ』シリーズ、『ライフイズストレンジ』シリーズなど、発売元が「スクウェア・エニックス」の一部IPは、引き続き同グループに帰属するようです。

  

  

『トゥームレイダー』新作は「Uneral Engine 5」で開発中であることが発表されているのですが、これからは発売元が「スクウェア・エニックス」ではなくなるということですね。

ゲームが開発されなくなるということはないようですが、何かしらの形で売却の影響は今後出てきたりするんでしょうか…?

  

「SIE」や「マイクロソフト」のゲーム開発スタジオの買収が活発化している中、「スクウェア・エニックス」はスタジオとIPも売却するという流れに。

『ライフイズストレンジ』が海外スタジオの「DONTNOD」なので少し不安な発表でしたが、全てのスタジオが売却されたわけで、数を減らしたといったところなのでしょうか…?

ソース:「Game*Spark